アムカル・ペルミ、経営状況が安定

 経営難から一時期はロシアプレミアリーグ撤退の発表も行ったアムカル・ペルミ
 巻の退団もあってあまり詳しくは追っていないのですが、予想以上に補強も行っているということで、気になって少し調べてみました。


 3月4日のこちらの記事によると、新社長がインタビューに答え、予算面の目途がたったことを明らかにしています。
 昨年の10月から12月にかけての選手への給料未払い分は既に支払ったこと。
 現時点で負債はほとんどなく、残りの負債も早期に解消する予定であること。
 (金銭的サポートを行うはずの)アムカル知事による予算合意も行われることになるということなどが、インタビューによって明らかになっています。


 また、ブログでは以前にも取り上げましたが、今期の予算は6億ルーブル(約17億円)になりそうだということ。
 そして、一度は交渉失敗が報じられた、ロータスルノーのスポンサーでもある大手石油関連会社siburがスポンサーになったことも明らかになり、これにより1億ルーブル(約3億円)が支払われることになる模様です。
 その他にも肥料メーカーのUralkaliとSilvinit(どうも昨年末UralkaliがSilvinitを買収したようですが)など、複数の企業もスポンサーとして新たに加わる模様です。


 また、ロシア大手の天然ガスメーカー、ガスプロムとも交渉しているそうです。
 ガスプロムは昨年にはミランの株式買収報道があり、現在シャルケの胸スポンサーにもなっています。
 また、現在建設中でロシアプレミアリーグのゼニトが使用する予定のスタジアムもガスプロム・アリーナとなるそうで、建設費の大半を出資しているそうです。
 ちなみにこのスタジアムは2018年W杯に使用される予定で、亡くなられた黒川紀章氏が設計したものだとか。
 スタジアムのイメージ画はこちらで。
 6万7000人の大型スタジアムになるそうですが、やはりなんとなく観客席の作りは同じ黒川氏がデザインした豊田スタジアムにも似ているような気がしますね。



 Jリーグにように親会社の関連企業がメインでサポートする形ではなく、自由にスポンサーを探しまわる感じなのかなぁと。
 こういった環境の方がフロントの力量がはっきりしますし、チーム状況によって周囲からの評価が代わり、予算も決まっていく感じなのかもしれません。
 よりスポーツっぽい感じがしますね。
 もちろん親会社がいた方がクラブ経営に関する保障が付くわけで安全ではありますけど、スポンサー獲得も自由競争となれば逆にリーグ全体は発展するかもしれない。
(他クラブのスタジアムの命名権を買った会社にスポンサーになってほしいなんて、日本じゃな考えられないですしね。そういったところからも自由競争なのかなと。)
 もちろんロシアプレミアリーグの方がJリーグより経営面で優れているなんてことは全く思わず、毎年のように経営難のクラブが出ているようですし、それを助けるためにプーチン首相やメドベージェフ大統領の名前が出てくるなんてことを考えてもドロドロした部分も多いんじゃないかと思うのですが、お金の動きの面での活性化はJリーグも課題ではないかなぁと思います。