シーズン序盤の試金石?ちばぎんカップの見どころ

 今年もJリーグ開幕に先立ち、ちばぎんカップが明日柏の葉で開催されます。
 今期は柏がJ1、ジェフがJ2という立場ですから、悔しいですけど胸を借りる形になりますね。


 ジェフは今オフにドワイト監督が就任して新チームのお披露目になるわけですから、見所は盛り沢山。
 ディフェンスに関しては、プレスとリトリートを使い分けるということで、どのタイミングでプレスに行き、どういった場面ではリトリートをするのか。
 単純にプレスをかける、リトリートをする…といってもその質も非常に重要で、それぞれ具体的にどういった守り方をするのか。
 前にも言いましたが、例えばスパレッティ監督のゼニト(ロシア)などは囲み方がすごくスムーズで綺麗にパスコースを消して、ボールを奪いに行くのではなく相手のミスを待つ狙いを持ったプレスをしていた印象があります。
 ドワイト監督の場合は、具体的にどのような守備組織を形成しようとしているのか。
 ぜひとも注目してみたい1つのポイントですね。


 また、攻撃に関しても同様に、どのようなビルドアップをし、どういった点を作る形を目指していくのか。
 これまでの情報を見る限りでは、攻撃の構築に関しての方が時間がかかっている部分があるのかもしれませんが、J1昇格を目指すには開幕から結果を出していきたいはずですし、目指す攻撃に関しては見えてきてほしいなぁと思います。
 それとやはり攻撃のキーパーソンはオーロイになると思いますから、昨年堅守を誇った柏のDFライン相手にどれだけ通用するか。
 J2のクラブも決して背の低いCBばかりではなく、むしろ全体的には身長の高いCBが多い印象を受けます。
 各チーム180cm後半のCBが1人はいて、スピードに関してはラインを下げることで対処し、高さに関しては背の高いCBを起用して(ただしスピードには課題がある?)対応しているイメージです。
 もちろんそれでもオーロイの方が身長では優位にあるはずですが、その分しっかりとマークして(複数人で挟むなどで)くるはずで。
 柏もパク・ドンヒョクなど高さのあるCBがいますから、このあたりの対決が見どころですね。
 そして、もしオーロイが潰された場合に次の手があるのかどうかも、重要となるはずです。



 昨シーズンは試合の主導権を握ることが多かったジェフですが、柏相手となると状況は異なるかもしれません。
 1シーズンを通して考えると、まずは取りこぼしをしないことが何よりも大切だとは思うのですが、シーズン序盤に強豪との試合が組まれているジェフですから、そういう意味では柏との対決は非常に重要な試金石になるのかもしれません。
 ぜひとも柏には、ある程度本気で戦ってきてほしいなぁと思います(笑)
 昨年のちばぎんカップでは、手の内を隠していた印象も多少ありましたし。


 なお、今オフの柏は昨年のメンバーを主体として(小林祐三横浜FMに移籍)、ブラジル人MFワグネル、清水MF兵働、京都DF増嶋、大宮MF安英学と確実な補強を成功させた印象があります。
 残念ながら兵働は怪我で長期離脱となってしまいましたが、ネルシーニョ監督も続投し体制も安定していますし、今期J1でどこまで行けるのか非常に楽しみですね。



 ジェフに話を戻すと、まだシーズン開幕前とはいえもう2週間後にはJリーグも開幕となりますから、ある程度の形は見せてほしいところではないでしょうか。
 意外と新チームの1試合目というのは、その監督のカラーが一番出る試合であることも多いので、いろんなことが見えてくればなぁ…なんて思います。