最終戦まで縺れ込んだチャンピオンシップの行方は…
いろいろなことがった、最終戦でした。
なんだか1日経っても、気持ちの整理がついていないところがあります(笑)
まず予選では、フリー走行まで順調に見えたウェバーが思ったよりもタイムを伸ばせず、5位に沈みます。
チャンピオンシップ2番手で、アロンソの前には立たなければいけなかったウェバーにとっては痛すぎる結果。
ポールポジションはチャンピオンシップ3番手のベッテル。
ここアブダビでベッテル優勝、アロンソ5位以下ならば、ベッテルのチャンピオンとなりますので、アロンソの動向が気になる状況です。
そして、そのアロンソは3番手。
このままの順位ならばアロンソのチャンピオンということになりますが…。
なお、ハミルトンは2番手、バトンはウェバーの前4番手につけます。
運命の決勝。
スタートでバトンがアロンソを抜き、3位に。
この時点でベッテル、ハミルトン、バトン、アロンソ、ウェバーとなります。
このままいけば、アロンソは4位でチャンピオンに。
しかし、直後いきなりシューマッハーがスピンし、リウッツィと激しくクラッシュして、セーフティカー。
このタイミングで、ロズベルグ、ペトロフ、アルグエルスアリなどがピットに入りタイヤ交換義務を果たします。
これが結果的に、大成功でした。
11周目、早くもタイヤが厳しくなったウェバーがひと足早くピットに。
すると、15週目にそれにつられてアロンソがピットに。
しかし、これが世紀の大誤算となり、現在イタリアでは改革担当大臣を含めて、大騒ぎになっているようです(笑)
アロンソはまだペースが上がる段階でピットに入ってしまい、結果先にタイヤを交換していたペトロフに長時間封じられてしまう状況に。
結局Fダクトの効果でストレートの速いペトロフを最後まで抜けないまま終わってしまいます。
その結果、先にピットに入ったロズベルグやペトロフ、逆に残り9周までタイヤ交換を粘ったクビサにも先を行かれ、結果7位でフィニッシュ。
8位ウェバーこそ抑え込みますが、その順位ではベッテルの順位次第でチャンピオンシップを失うこととなります。
そのベッテルは、しっかりと自分のペースでレースを行い見事に優勝。
アロンソ、ウェバーが下位に沈んだことで、土壇場で逆転の最年少チャンピオン誕生となりました。
「チャンピオンを争う白熱したレース!」というよりも、今回は正直グダグダなイメージが強い展開だったように思います。
予選でのウェバーの失速とタイヤの消耗もマシンの性能を考えれば残念でしたし、フェラーリの戦略ミスもアロンソがペトロフを抜けたなかったことも、個人的にはがっかりだったかなぁと。
個人的にはだれが好きとかではなく、ベッテルやアロンソ、ハミルトンなどにも「凄さ」を見せてほしいと思うし、ここ数レースすごくナーバスになっていたウェバーにも逆に人間味を感じて頑張ってほしいなぁ…なんて思ったりもしていたのですが。
まぁ、レッドブルは今シーズンごたごたやミスも多かったし、フェラーリも前半は落ち込んでいた状況でしたから、今シーズンを締めるレースらしいと言えばそうとも言えるのでしょうか。
その中で「スピードだけなら最速!」と言われていた、レッドブル・ベッテルがその速さを見せて優勝したということにもなりますね。
来年はより白熱した展開を観たいなぁと思います。
今シーズン後半から素晴らしい走りを見せていた小林可夢偉は、残念ながら最終戦では見せ場なしでポイント圏外。
来年に期待しましょう。
いや、その前にマシン作りかな?
14年間もF1で戦ってきたブリヂストンも、今回のレースでお別れです。
最後まで見せ場を作ってくれました。
寂しくなりますが、またいつかF1に帰ってきてほしいですね。
ともかく今期F1に携わった皆さんも含めて、ひとまずですがお疲れ様でした!