ロータス・グループ、ルノーと提携し来季はロータス・ルノーへ?
またロータス問題で一騒動起こっているようです。
ざっくり説明するとロータスには二つの名義がありまして。
1つはロータス・グループ、もう1つはチーム・ロータス。
往年のロータスはチーム・ロータスが運営していたF1チームであって、そこへロータス・カーズなどロータス・グループがサポートする形で参戦していました。
今年から参戦しているロータス・レーシングは、そのロータス・グループから名義を受けていることになります。
しかし、現在ロータス・グループを所有するマレーシア企業プロトンと現在参戦しているロータス・レーシングが仲違いを起こし、来季の“ロータス”名称使用が危うくなっています。
ロータス・グループは、来季から独自に今年佐藤琢磨をサポートしたIRLやル・マンへの参戦などモータースポーツへの関与を大々的に行うことを発表。
一方、ロータス・レーシング側はチーム・ロータスの名称所有者と話し合いを持ち、チーム・ロータスとして戦っていくという話になっているのですが…。
というのが、前回までのお話(笑)
これだけで十分ややこしいのですが、今度はなんとロータス・グループがルノーと提携し、ロータス・ルノーとして来季から参戦するのではないかと報じられています。
ソースはこちらなどで。
ルノーは金融危機の問題で一時業績が低迷。
ホンダやトヨタ、BMWが即座に撤退する中、昨年末ジェニー・キャピタルというマネジメント会社にF1チームの株式大半を売却し、徐々にチームの運営を移行してF1からフェイドアウトしようという策を考えていると言われています。
これにより撤退によるマイナスイメージも軽減されると。
将来的にチーム撤退となってもエンジン供給だけは行うのではないかと言われており、賢い判断ではないかと言われています。
今年度ルノーはクビサの活躍もあって好成績を収めルノー本社の経営も改善されたため、またF1との関係を深めるのではないかと一時報じられたのですが、即座にそれを否定する発表を出したことからも撤退方向の方針で変わらないつもりなのでしょう。
そこに来ての今回の報道ですので、可能性は高いのではないかとみられているようです。
先ほども言ったようにロータス・グループは、来季から積極的にモータースポーツに参加することを表明していますしね。
思ったよりロータス名義のF1復活によるウケが良く、自分でやってみたくなったんでしょうか?
チーム・ロータスの復活を発表したロータス・レーシングですが、ロータス・グループは来季ロータスの名を使うことに反発。
裁判にまで持ち込まれるのではないかと言われているのですが、どうも分が悪いのはロータス・レーシングのようで、来季は全く違う名称を使用するのでは…と言われていました。
ロータス・レーシングは来期エンジン供給をまたややこしいことにルノーから受けると発表しているわけですが、ルノーはその際の発表で1マレーシア・レーシングチームと契約したと発表しており、そのまま「1マレーシア」として来季は参戦する可能性もあるということもあるということなのでしょう。
また、来季からは伝統のグリーン&イエローから、往年のロータスも使用したブラック&ゴールドに変更すると発表しています。
個人的には、あまりコロコロと名前が変わってほしくないなぁというのが単純な感想です(笑)
ロータス・レーシングも新規チームでは数少ない個性を持ったチームであり、その大きな理由が名称とカラーリングであることに間違いなかったわけですし。
それと共にこういった話が出てくると、ルノーの撤退も心配になります。
現在のF1の中で技術的にユニークなアプローチが出来ている数少ないチームのうちの1つだと思いますし、どういった形になるにせよそこだけは残してほしいと思います。