甲府戦、ジェフの底力を見せたい

 ここまでのシーズンを振り返ると、一番インパクトが大きかったのは小瀬での甲府戦だったような気がします。
 確かに柏も強かったし(特に2試合目はあそこから積極的なプレスもなくなったという意味で、戦術的には重要な試合だったのかもしれません)、福岡の試合もショックではありましたけど、小瀬での甲府戦はショックの種類が違ったと思います。
 甲府もジェフの戦術と同じように、中盤で細かくパスをつなぎ、プレスを効かせてくるサッカーをしていました。
 その同じ戦術を取っている相手に、攻守において中盤で負けてしまった。
 そう感じた試合は、甲府戦だけだったと思います。
(まぁ、柏戦もそういった部分はありましたが、柏は同じスタイルではないだけに、真っ向勝負で中盤が負けたという印象はなかったです。)


 昨日はダニエルの話をしましたけれど、ダニエルの強さを活かせるのも、中盤があるからこそではないでしょうか。
 前回の試合では中盤が強力だったからこそ、ダニエルのところにロングボールをけり込まざるを得なかった部分もあるかもしれないし、中盤が相手に押し込まれてしまったから巻のフォローにも行けていなかった印象があります。
 これまでの試合は「アタッキングサードをどうするか」というところがメインでしたが、甲府に関していうとミドルサードも絶対的な優位とは言えないかもしれない。
 そういった意味で、難しい試合になる可能性があるのではないかと思います。



 その上で、ダニエルが復帰する可能性が高いという話も出ていますからね…(笑)
 もしかしたら小瀬での甲府戦で巻がダニエルに負けてしまったことが、巻の移籍にも影響があったのかなぁとも思う部分があったりします。
 ただ、ここ数試合のネットを見てもわかるように、ロングボールばかり蹴ってもそう簡単にはFWは勝てないわけで…。
 しかも、当時はサイド攻撃も全くしていなかったですからねぇ。
 中盤からのフォローが少なかったことを考えても、非常にかわいそうな状況だったと思います。
(移籍当時は巻が戦力ではないという見方が強かったように思うのですが、私は使い方次第だと思っていました。その思いはロシアでのプレーを見てますます強まってしまうのですが…。)



 あの試合を振り返ると不安な面も大きく感じてしまいますが、とはいえ、なんとか2-2で引き分けた試合でもあります。
 加えて、当時のジェフはプレスがメインテーマのようになっていましたが、今はプレスも抑え気味であり状況は大きく異なる可能性もあると思います。
 そして、何よりもジェフのホームであることが、大きな追い風になるはずです。


 前節の敗戦でJ1昇格圏内からは勝点4差とかなり厳しい状況にはなってしまいましたが、残り7試合でジェフの底力を見せて逆転でのJ1昇格を成し遂げたいですね。
 まずは明日の甲府戦に勝利して、勢いを付けたいところです。