障害者スポーツ大会サッカー競技

 24日日曜日、障害者スポーツ大会千葉大会サッカー競技2日目を観に臨海競技場まで行ってきました。
 今回の観戦は今回の大会に知人がスタッフとして参加していることがキッカケではあるのですが、純粋に知的障害者のサッカーという純粋な好奇心もありました。
 

 国体以来の五井駅
 あの時と同様、駅には大会資料を配るブースがありバス停にも警備の方が立たれていたのですが、なんと国体では頻繁に出ていたシャトルバスが1時間に一本しかない!
 自分が駅に到着した時はちょうどバスが行った直後で、仕方なく歩いてスタジアムに向かいました。
 私以外にもタクシーや路線バスを探す方が何人かいらっしゃいました。



 臨海に着くと、既に一試合目は終了していました。

 スタジアム前のテントの数も国体と比べると2分の一に。
 食事も小さなパン程度しか販売されておらず、おにぎりを持って行って助かりました。 
 試合開始時間は割と立て込んでいてお弁当などを買う時間もなかったですし、危うく食事難民になるところでした(笑)
 無料ドリンクや豚汁などが無料で配られていましたが、やはり国体との規模の違いを感じますね。



 観客席は、選手のご家族と思われる方が中心。
 サッカー関係者の方も、数人いらっしゃいました。
 なかには障害者施設の団体の方々も。


 試合に関しては、まずチーム毎のレベルの差を強く感じました。
 明らかに体が絞りきれていないチーム、体が細い選手が多いチーム。
 チーム専属のトレーナーが付いているチームやスタッフも少ないチーム…。


 サッカーのレベルもまちまちでした。
 この日、6チーム見た中で一番強く感じたのは、やはり優勝候補筆頭の東京都。
 2バックのような状況で(しかし、しっかりとアンカーがフォアリベロのような位置でバランスを気にしながら)相手を押し込みつつ、細かく精度の高いパスやサイドの裏へのぴたりとはまるスルーパスなども見せてくれました。
 典型的なファンタジスタや、森本のようなストライカーもいて、面白いチームだと思います。
 前日大阪に7-0で勝利した東京は、この日札幌市にも4-0で勝利し、翌日行われた決勝でも長崎県を6-0で下して見事優勝となりました。
(なお、スポーツ大会には47都道府県と19の政令指定都市が参加しており、サッカーには8チームが出場しています。)


 一方、1回戦敗者同士が戦う交流戦に出場した千葉市は、初日長崎戦を0-13で落としこの日も静岡相手に0-9で大敗してしまいました。
(ちなみに、公式戦は30分ハーフ、交流戦は20分ハーフ。)
 果たしてこの試合に出場した千葉市の選手たちは、大会とサッカーを楽しむことが出来たのかな…なんて思ったりして。
 なかなか知的障害者のサッカー大会というのは多くないでしょうし、選手にとって公式戦に出るということは、非常に大切なことだとも思うのですが…。



 試合の中で1つ思ったのは、どのチームもできるだけラインを高く保とうとしていたこと。
 中盤に入ればなるべくパスをつなごうという意識を感じたことも含め、こういったところでも少しずつ「日本のサッカーとは何か?」みたいな特徴が出来つつあるのかな…なんて思ったりもしました。
 一方でボールが切れた後にロングボールを蹴り込んで、毎回ボールを奪われてしまう…なんてシーンも、土曜日のどこかの試合で見たなぁ…と思ってしまいましたが(笑)
 もう少し賢くプレーできれば、自分達も楽になると思ったのですが。


 ちょっと大きい話しになってしまいますが、個人的にはサッカーとは何か?スポーツとは何か?みたいなことを考える、いい機会だったように思います。
 こういった障害者のための目標というか生きがいみたいなものから、欧州の凄く規模の大きくある意味においてはドロドロした面もあるものまで(もちろんレベルの高さも特徴ではありますが)、いろいろなスポーツのあり方があるはずです。
 当り前ですけど、結局はその環境や状況に応じていろんな形に変わっていく。
 それだけの大きな可能性というものがあるんだなぁ…ということを漠然とですけど、思ったりもしました。
 そのスポーツにおいてどういったものを感じ、どういったことができ、どういったものを受け取れるのか…というのも、そこにいる人達次第なのかもしれませんね。


 この日も多くのチーム及び大会スタッフが陰で努力し、選手達が懸命に頑張り、家族やファンが一生懸命応援してしました。
 昨日25日を持ってスポーツ大会も終了。
 これでようやく千葉国体に関わらる全日程が終わったことになるはずです。
 大会に関わった皆さん、お疲れ様でした!