早川「そこを潰せば千葉の攻撃は半減する」

早川知伸
「ネットを自由にさせないことが至上命題だったし、そこを潰せば千葉の攻撃は半減すると思っていたし、それはよくできていた。」(J'sGOAL

 2008年、ジェフJ1残留劇に貢献した早川。
 その後ジェフへの完全獲得とはならなかったわけですが、今回見事に“恩返し”をしてもらった形になりますね(笑)
 このコメントでも、しっかりとジェフの弱点を指摘してくれていますし。



 しかしでは、ネットが怪我で不在でネットに頼れない試合ではジェフの出来がガクッと落ちるのか?というと、そうでもないと思います。
 これは昨日も言ったようにネットがいると良い時は相手を1人で崩してくれるけれど、悪い時はそこで蓋になってしまい、流れが悪くなってしまう影響が大きいからではないかと。
 また、岸野監督が「ジェフは苦しくなったらネットに入れる」と話しているように、ネットがいるとネットを頼ってしまう部分が大きいところがあるのではないでしょうか。


 岸野監督はこのような話もしています。

「彼の試合を何試合か見た中で、自分の思い通りに行かなかったら良さが消えていくところがあって、そこは我慢比べだと思ったので、飛び込まないようにして、乗りやすいようにさせずに粘り強くということをみんなでやったと思います。」(J'sGOAL

 この彼は誰のことか?というと、たぶん話の流れからして深井のことですね。
 しかし、ネットにもこれは言えることですし、倉田にも当てまはるところがあるんじゃないでしょうか。
 ようするに、突破の形は違っても突破力に魅力のある同じような選手を、3人並べたスタメンにしてしまったと。
 そうなれば当然対応もしやすいんじゃないでしょうか。



 一時期は青木孝太を1トップにして、左に工藤、見に谷澤、トップ下に伊藤という形で2連勝して、内容も良かったと私は思っています。
 個人での打開力に依存しないサッカーが出来ていた部分があったのではないかと。
 しかし、またメンバーを戻して元のサッカーになり、同じ課題が再び出てきてしまったような気がします。


 なぜメンバーを戻してしまったのか考えると、単純にメンバーを入れ替えた天皇杯京都戦で勝ったこと。
 続く水戸戦でも結果が出たことが、一番大きな理由と言いうことなのではないでしょうか。
 確かに京都戦は大勝でした。
 けれど、(天皇杯は見られなかったのでわかりませんが)水戸戦では課題も多かったと思います。
 攻めているのに追加点が取れない…なんて状況は、横浜FC戦と敗因とまったく変わらないはずです。



 やはり結果だけを見て、判断していてはダメだということではないでしょうか。
 特にJ2は上位下位の差が激しいと感じます。
 その中でJ1昇格争いをするためには、当然のごとく勝ち続けなければいけない。
 だから、例えば下位チームや調子の良くないチームに勝ったとしても、その結果に油断してはいけない。
 今期のジェフは結果を出すのは当り前な立場なわけで、その上で内容もしっかりと詰めていかなければいけないはずです。 
 ようするに、「勝ち慣れていない」チームなのかな…とも感じるわけですが(笑)


 そんな状況で、2試合続けて同じメンバーで戦い、同じような課題にぶつかって負けてしまうというのは、非常に残念なことだと思います。
 いや、この2試合に限らず、これまでも同じ問題は起こっていたように思うのですが…。



 ともかく、簡単に切り替えるのではなく、しっかりと反省して次につなげていかなければ。
 それがチームとして出来ないのであれば、積み重ねも出来ていかないと思いますし、頑張って課題を克服してほしいと思います。