東京V、存続の可能性高まる

深刻な経営難でクラブ消滅の危機に直面していたJ2東京Vの来季存続が19日、事実上決定した。東京Vはこの日、超大型スポーツ専門店「ゼビオドーム」などを展開するゼビオ(本社・福島県郡山市、諸橋友良社長)と5年間の包括メーンスポンサー契約を結んだことを電撃発表した。
(中略)
ゼビオとの間で締結されたのはユニホームの胸へのロゴ掲出(今季から)を含む包括メーンスポンサー契約で、スポンサー料は1年8000万円の5年契約。総額4億円の資金確保が決まったことで、東京Vの存続が事実上決まった。(スポニチ

 存続自体はめでたいことだと思うのですが、年間8000万円のスポンサー契約で大きく状況が変わったと言えるんでしょうか。
 長期契約ということで、そこが大きいんですかね?
 もしかしたらある程度一括で払ってもらって、それを債務超過にあてたりもできるんでしょうか。
 そして、来季以降はなるべく低予算で戦う…と。
 もちろん、その他のスポンサーも見つかって入るのでしょうし。


 来季予算に関してもスポニチの別記事によると、8億円程度で考えているそうです。
 昨年度のJ2平均予算が10億円程度で、J2の中でトップが東京Vだったことを考えると(そのあたりからして既におかしい話しですが…。もちろん今年の経営陣がではなくて)、かなりのスリム化ということになります。


 ただ、気になるのが、どこが運営していくかですね。
 ゼビオに関しても「包括スポンサー」というフレーズをあえて使っていることからも、経営陣を送り込むのかもしれませんが、買収ではないということは基盤は他におくのでしょうし。
 その組織がしっかりとした運営をしていけるかどうかが、重要ですしね。



 ゼビオが東京Vに大きく関わっていくという点に関しては、非常に興味深いことではないでしょうか。
 自動車会社がF1に参入する…と言うほど大きなことではないのでしょうが、スポーツ用品店がサッカーチームに携わるというのは、うまくやっていけばいろいろな相乗効果も期待できるのかなと思います。


 この明るい発表でもしかしたら東京Vの選手達は最後にもう一度モチベーションを上げてくるかもしれませんし、ジェフとしては気を引き締めてシーズン終盤を戦っていきたいところです。
 意外とこういったクラブの動向というのは、チームの勢いに影響を与えるものだと思いますし。
 今期大分が徐々に調子を落としていったのも、経営面の悪いニュースが出たあたりからだったような気もしますしね。
 そういえば、大分の方は経営再建計画よりも厳しい状況になっているそうで、再度計画練り直しを行うそうです。
 計画が出た当初から実現は厳しいのではないかと言われていたので驚きはないですが、大分の今後も心配ですね。