U-20W杯出場の重要性を考える
こちらは一足早く日韓戦が行われました。
昨日U-19アジア選手権準々決勝が行われ、U-19日本代表はU-19韓国代表相手に2点先制するも2-3の逆転で破れてしまったとのことです。
試合に関しては見ていないので何とも言えませんが、これにより2011年に行われるU-20W杯出場権を逃したことになります。
2009年のU-20W杯も出場できませんでしたので、これでロンドン世代は基本的にU-20W杯の舞台を知らずにオリンピックに挑む(こちらも出場権が得られればですが)ことになります。
残念ではありますが、これですべてが終わったわけではなく。
谷間の世代といわれていたアテネ世代だって、南アフリカW杯では阿部、松井、闘莉王、駒野など、主力選手として活躍した選手も多数出てきたわけですし。
今回敗れてしまったU-19日本代表の選手達も、ここから頑張って這い上がってきてほしいと思います。
ただ、U-20W杯は1つの成長のチャンスであることも、また事実なのではないでしょうか。
調子乗り世代といわれたカナダU-20W杯のメンバーもあの大会で自信を付けた部分があったでしょうし、地元オランダ相手に手も足も出なかった05年のワールドユースでも例えば水野や水本はかなりの刺激を受けて帰ってきましたし、古くはナイジェリアユースでも事前合宿も含め「あれ以上辛いことはないから何も怖くはない」と選手達は貴重な経験を積んでいたそうです。
世界と戦うどうのというよりも、国内だけではなかなか積めない経験を積むという意味において、U-20W杯のような大会は重要な存在なのではないかと思います。
その経験を活かせるかどうかは本人次第ですし、逆にそういった経験がなくとも頑張って自力で育って行く選手達がいるのも確かではありますが。
けれども、この年代の代表チームにおいて1つの大きな目標があるというのは、大切なことなのではないかと思います。
その中で伊野波や長友など大卒の選手達が一気に出てくることもあるでしょうし、特に五輪から2つ目の大会(ようするに今回の場合来年度のU-20W杯)はそのままの勢いを五輪代表チームに与え、先輩たちに刺激を与えるという効果も生み出しているように思います。
例えばUAEワールドユースで主軸となった今野や徳永だとか、カナダW杯の内田や森重だとか。
しかし、ともかく終ってしまったことは仕方がない。
U-20世代で日本代表が以前以上に苦しんでいるのは事実なのでしょうし、それを受け止めて対策を考えていかなければいけない部分もあるのでしょうね。
「ユース代表よりクラブを優先すべき」という風潮が強まっていますので、もしその方向で進むのであれば、よりクラブチームは育成に力を入れ、若手選手にも多くの経験を積ませてあげることが必要になってくるのではないでしょうか。
ようするに、国内だけでなく世界でも活躍できる選手、チームを作っていくということ。
それができなければ、そういった風潮も説得力がないのではないでしょうか。
事実、香川や長谷部などワールドユースを経験せずとも世界で通用し、日本代表でも活躍している選手もいるわけですから。
ともかく悔しいことは間違いないわけで、この悔しさをばねに頑張っていかねば…ですね。