山本左近、直中毒で欠場 クリエンが出走
昨日からシンガポールGPがスタートしましたが、ヒスパニアレーシングチームから出走予定だった山本左近が直前に食中毒のため欠場するという発表がチームからありました。
これによりリザーブドライバーだった、クリスチャン・クリエンが出走することに。
クリエンはジャガー、レッドブルからF1に参戦し、ホンダやBMWのリザーブドライバーも務めていました。
ル・マン24時間耐久レースやアメリカン・ル・マンシリーズ(ALMS)にも参戦した実力派ドライバーです。
今回は左近の代役と言うことになるはずですが、チーム代表のコリン・コレスは「日本GPまでに回復するのか分からない」と話しているそうで、怪しい展開になってきたね…。
普通の食中毒なら、2週間も回復しないというのはちょっと考えにくいでしょうし。
HRTは今シーズン、スポンサーの関係でコロコロとドライバーを交代しており(まぁそれで恩恵を受けたのは左近の方ですが)、ついこの間もザウバーを離脱したデ・ラ・ロサが加入するのではないかという報道がありました。
代役が以前のレギュラードライバーだったチャンドックではなくクリエンというのも準備が良すぎる気がしますし(チャンドックはパドックにいましたしね)、金曜フリー走行直前に交代発表という策もこれまでにHRTがやってきた方法です。
…で、怪しいなぁと思っていたら、やはり本日になって大人の事情ではないかと報じられているようです。
その内容に関しては書かれていませんが、様々なケースが考えられるでしょうね。
左近のスポンサーマネーが途絶えてしまったとか、日本GP直前だから一度左近を欠場させてもっと資金を要求するとか(クリエンの方が速いと考えているでしょうし)、来季に向けて実力派クリエンを走らせてマシンの性能をアピールするとか、来期の予算は確保できたのでペイドライバーは必要なくなったとか…。
シーズン終盤なだけに来季も見据えた行動をとっている可能性がありますし、左近側にとっても難しい状況なのではないかと思います。
まぁ、実際に実力があればこうはならなかったかもしれませんが、残念ながらライバルには負け続けていた状況ですから、仕方ない部分もあるのかな…と思います。
日本GP前後にイベントを多数抱えていたので、そこはファンも含めてちょっとかわいそうかなとも思うのですが…。
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