ありがとう、を言ってない

 明日から実家の方に戻るので、たぶん火曜までブログの更新はお休みとなりますので、ご了承ください。
 このエントリーでは今回のお休みの理由を。
 サッカーともF1とも全く関係のない、ちょっと寂しい話しになります。





 
 先月末、父親から一通のメールが届きました。
 実家の猫の体調が悪く、「今年が最後の桜になるかもしれません」との内容でした。
 普段は口下手な人なので、私はなんだか一層悲しさを感じてしまいました。



 うちには猫が何匹もいるのですが、ほとんどの猫が生まれて10年以上たっている…はずです(笑)
 詳しい誕生日はわからないのですけど、人間の年齢にすれば60歳近くにもなるんだとか。


 年始に実家に帰って「壊れた」と家族に言われたノートパソコンを直していると、そのうちの一匹がいつも通り餌をねだってきました。
 けれど、自分はPCの方に集中したかったため、膝にちょこんと乗せたわけです。
 それでも若い頃は膝の上で鳴いてみたりお手をしてみたりとなかなか餌をあきらめなかったのですが、今回は逆に膝の上が安心したのかスースーと寝てしまいました。
 嬉しい反面、この子達も年をとったんだなぁと改めて感じた瞬間でした。



 調子を崩している猫はその子とは違う猫なのですが、昨年末に実家に帰った時にはニャーニャーと泣きながら自分の後ろをついてきて、トイレの前にまで来てくれました(笑)
 自分が料理を作っていると大声で鳴いてみせたり、もともと甘えん坊だったのですが、久々に会ったせいかそれに輪をかけた歓迎ぶりでした。
 体が小さく、どちらかと言えばいじめられっ子で、自分が家を出た後も心配な一匹だったのですが…。
(猫って薄情なイメージを持つ人もいるかもしれませんが、自分の都合で何年も会えなかった猫が覚えていて甘えてくれたり、しっかり育てれば意外と人になついてくれる動物だと思います。)

 


 犬もそうだと言いますけど、猫も死ぬ間際はどこかに隠れてしまうといわれています。
 実際、うちでも2匹の猫が死期を悟ったのかどうかがわかりませんが、突然いなくなってしまいました。
 以前は犬も飼っていたのですが、その子も突然死んでしまって私は近くにいてあげられませんでした。
 

 そういえば、祖母も突然亡くなったため、何も言わずにお別れとなってしまいました。
 両親は共働きだったため、私を育ててくれたのは祖母でした。
 にもかかわらず、ありがとうの一言も言えずじまいだったことを、今でも後悔することがあります。
 もちろん、人間とペットを同列に語るつもりはありません。
 しかし、感謝の言葉を言えなかった悔しさ、別れの言葉を言えなかった悲しさは、気持ちの大小は別だとしても、私の中では近いものがあります…。




 ということで、今回はありがとうの言葉を伝えるために、実家に帰ることになりました。
 それと共に少しでも長生きできるように、その子の近くで祈ってあげたいと思います。