倉田、米倉と益山、福元、青木孝太

 倉田秋
 1988年11月26日、21歳。
 身長172cm、体重68kg。
 米倉恒貴
 1988年5月17日、21歳。
 身長176cm、体重69kg。


 同い年の2人は、片や名門G大阪ユースでクラブユース選手権で優勝しMVP。
 片や八千代高校元キャプテンで高校選手権ベスト4の立役者。


 倉田は開幕戦でキレのあるドリブルを見せて、停滞していたチームの攻撃面を活性化し一躍ヒーローに。
 しかし、第2戦での米倉の活躍はそれと同等か、それ以上のものだったと思います。
 2得点という結果はもちろんのこと、前方へのプレスも効果的でボール奪取能力も非常に高い。
 落ち着いたパス能力や強烈なシュートもある上、フィジカル面でも期待できるのでジェフの課題となっているスペースがない状況でも戦える可能性を秘めた数少ない選手だと思います。
 守備能力も含めて、現在のチームではスタメン向きの選手ではないかと思います。
 一方の倉田はスペースがない状況では課題も見えたものの、途中出場では十分にやってくれそう。
 同い年の二人が切磋琢磨して成長してくれれば、チームもより一層勢いづくのではないでしょうか。



 福元洋平
 1987年4月12日、22歳。
 身長181cm、体重 68kg。
 益山司
 1990年1月25日、20歳。
 身長180cm、体重68kg。


 福元は若くから各年代の代表に選ばれ、カナダU-20ワールドカップではキャプテン。
 益山はU-17日本代表に選出された経験があるものの、それまではほぼ無名だったはずです。


 昨年までは福元がCBのレギュラーで、益山は起用法も曖昧で辛い状況だったと思います。
 しかし、益山はちばぎんカップでCBとして起用されるとまずますのプレーを見せ、開幕戦のスタメンを獲得。
 パスミスなどボールを持った後の応対はおぼつかない部分も見られましたが、一対一の守備では安定。
 マンマークで安定感のあるCBがなかなか出てこなかったジェフにおいて、可能性を感じるプレーだったのではないかと思います。
 益山の起用法ですが、様々なバランス感覚などが求められるボランチでは少し違うのかなという印象を受けますし、本人の大きな武器であるフィジカルを駆使できるCBでの育成は、意外と適しているのではないかと思います。
 スピードもある選手だし、どちらかと言えば1つの仕事に専念させた方が集中できるタイプではないでしょうか。
 一方の福元。
 練習ではコーチングが出来ている数少ない選手だったし、練習の合間にもしっかり周りと話し合う姿勢に好感が持てました。
 しかし、人につく部分ではもう少し粘りやスピードが足りず、今はスタメンから外されてしまっているのかなと。
 2人とも互いに相手の良さを盗んで、成長していってほしいと思います。



 青木孝太
 1987年4月27日、22歳。
 身長176cm、体重67kg。


 改めて説明するまでもなく、野洲高校では高校選手権で優勝。
 その後、カナダU-20ワールドカップにも出場しました。


 先日の練習ではFWだけでなく、クロッサーとしても参加。
 昨年、レンタル先の岡山でも32試合に出場6ゴールとまずますの活躍を見せていたわけで、ポテンシャルは十分にある選手。
 けれども、そこから先にもう一歩進んでいかないと、ライバルの多い現状ではチャンスをつかむのも難しい状況なのかなと。
 まずは自分の良さをしっかりと身につけ、それを試合で出せるようになることではないでしょうか。
 大量補強で厳しい状況になってしまったけれど、孝太には期待している人も多いわけで(だからこそ2試合ともベンチ入りだったのかもしれないし)腐らずに頑張ってほしいと思います。




 開幕戦からの2試合は、期待以上に若手が活躍しただったと思います。
 正直に言って、倉田がここまでやってくれるとは思っていなかったし、益山にはチャンスを与えるとも思っていませんでした。
 米倉は活躍できるだけのポテンシャルはあると思っていたけど、思ったよりも早いタイミングで結果を出してくれました。


 大量に選手を補強した時はどうなることかと思ったけれど、若手自らが自分達の才能でチームの突破口を切り開いてくれたのかなと思います。
 一方で、ベテラン・中堅選手にはもっと頑張ってもらわないと(もちろん頑張っている選手もいますけどね)。
 それと共に若手選手達はフルシーズンを通してのプレーに関して経験が少ないわけで、この好調を維持することが重要になると思います。
 若手、中堅、ベテランがバランスよく活躍して、うまい具合にチームがまわっていくことを期待したいですね。