熊本、巻獲得へ“巻基金”創設


J2ロアッソ熊本が、元日本代表でJ1千葉のFW巻誠一郎(29)=熊本・大津高出身=獲得に向け、広く募金を呼び掛けて「巻基金」(仮称)の創設を計画していることが24日、分かった。年俸約5千万円(推定)の資金を集めるだけでなく、熊本県民主体の運動に発展させることで地元出身の巻の情に訴える狙いだ。募金は早ければ年内にスタート。熊本県民約180万人の熱烈ラブコールでストライカーの心を直撃する。
火の国が生んだスターを県民の熱意で呼び戻す。「県民主体の募金をやりたい。『巻、帰って来いよ』という流れを生み出せれば」。熊本の池谷友良ゼネラルマネジャー(GM)は、クラブが目標に掲げる県民運動の一環として募金活動を展開する考えを示した。
(中略)
巻へのオファーは12月5日の今季最終戦後に出す予定で、募金も年内開始を検討中だ。巻は来季まで千葉との契約が残っているため、獲得するには年俸に加えて千葉への違約金も必要。現実的には厳しいが望みは捨てていない。「お金の問題ではない。巻は地元愛がすごくある。1年かけて多くの人が『戻ってきてほしい』という声をぶつければ通じるはず」。根気強くラブコールを送る。(西日本新聞
 さ、さすがにそう来るとは思ってもみなかった…。



 そういえば、ポドルスキーバイエルン・ミュンヘンから1.FCケルン復帰した際、移籍金の一部を賄うためにサポーターへ募金を行ったことがありました。
 募金する代わりにクラブ公式サイト上のポドルスキーの画像がもらえ、公式サイトには自分の名前とメッセージがアップされるという仕組みだったはずです。
 ミハエル・シューマッハーが875ユーロ出したことでも有名になりましたけど(宣伝的な意味合いもあったのかもしれない)、この時の目標額は移籍金の10分の1。
 画像はすべて売り切れたという報道だったはずで、移籍金は約1000万ユーロだったということですから、日本円にして1億円以上は集まったということでしょうか。


 もちろんあくまでも、そういった例もあったよ、という話しですけどね(笑)
 いくら巻の人気があっても5000万円も集まらないだろうと思うし、巻も移籍するならJ1に移籍したいだろうと思うのだけど。
 けど、記事を読んだ感じだと熊本の狙いとしてはどれだけ資金が集まるか以上に、熊本のサポーターが期待しているんだということを巻側にアピールしたい狙いがあるのかもしれませんね。



 また、熊本関連では、こんなニュースも。


熊本が21日、すでに獲得に乗り出している千葉の元日本代表FW巻誠一郎(29)に続き、弟の名古屋FW巻佑樹(25)の獲得にも動く意向を示した。
池谷友良ゼネラルマネジャー(GM、47)が東京V戦後、「理想を言えば、弟さんも含めて2人に帰ってきて欲しい」と話した。クラブを盛り上げる意味も込め、地元出身の兄弟獲得を目指す。
池谷GMは兄・誠一郎に対し、来月に正式オファーを出す考えを示し「(巻の)お父さんは『いずれ』と言っているが、それではダメ。旬のうちに来て欲しい。何とか実現したい」と熱烈ラブコールを送った。(報知
 藤田もいるし移籍金もなしだし、中山の獲得はわかります。
 巻の獲得もJ2落ちがありましたし、人気選手であることを考えれば、まぁ声をかける分にはわからなくもありません。
 しかし、それに加えて巻弟もとなると…。
 1つ1つを見ればまだわからなくもないけど、全体をみると凄いことになってしまう…という例の典型ですね(笑)


 まぁこの3人の3トップだとか、1人を控えにおいて90分間パワープレーだとか、勝ち逃げするときは3人ともDFラインに下げて守備固めだとか、セットプレーはすごいことになりそうとか、想像すると意外と面白そうだったりもしますけどね(笑)
 でもそれはあくまでも第3者としてネタ的に見ればであって、当事者からしたら複雑かなぁと思います。
 もちろん巻の話になれば、我々だって当事者ということになるはずですが。



 この記事で安心したのは巻のお父さんは冷静に考えているのかな、というところですね。