ウィリアムズ、トヨタとの契約を解除
かねてからの噂通りウィリアムズが、トヨタとのエンジン供給契約を解除しました。
これで中嶋一貴のウィリアムズ残留はほぼ絶望的になりました。
ウィリアムズは来季のエンジンとして、ルノー獲得を目指しているという話しです。
しかし、意外なのがコスワースも候補に挙がっているという報道。
コスワースは来期からF1に復帰する計画となっており、主に新規参入チームにエンジンを供給する予定になっています。
しかし、70年代にはF1で一世を風靡したコスワースエンジンでしたが、現在のポテンシャルは未知数なはずです。
それほどまでに、ウィリアムズはトヨタエンジンが良くないと評価しているのでしょうか。
トヨタはウィリアムズにエンジンを供給するだけでなく、金銭的なサポートも行っているとも言われています。
金融危機などの影響はウィリアムズにも及んでいるはずで、決して豊富な予算があるとは思わないのですが。
トヨタはその代わりとして一貴のシートをウィリアムズで確保できているわけですが、なかなかその一貴が結果を出せず…。
「一貴だけいりません」という契約にはなっていなかったということなのでしょうか。
それとも、コスワースエンジンに大きな期待を寄せているということなのか。
先ほども言ったように以前はF1で素晴らしい結果を残していたコスワースでしたが、2000年ころからF1はワークス全盛期になり(コスワースはフォードからのサポートを受けていたわけですが)フォードもジャガーでのF1参戦を実行に移したのですがそれが不発に終わったこともあり、コスワースのパフォーマンスも低下していきました。
そして、04年にジャガーが撤退すると、コスワースも06年にF1から姿を消します。
この最終年にエンジンを供給していたのがウィリアムズとトロ・ロッソでした。
ウィリアムズなら今でもコスワース内部の事情をある程度調べられるのでしょうし、もしかしたら「コスワースは良い準備ができている」と評価しているのかなぁ…と。
そうなれば新規参戦のチームにも悲惨な結果にはならなくて済むのかもしれませんね。
今のところ新規チームの来季のパフォーマンスは不安要素の方が多く、参戦が危ういと言われているチームもあります。
そう考えると、F1を盛り上げるために、ぜひともコスワースには頑張ってほしいところです。