昼田SM、今期限りで解任か


千葉が昼田宗昭シニアマネジャー(SM=43)を解任し、後任に北マリアナ諸島代表監督の神戸清雄氏(かんべ・すがお=48)を就任させることが18日、分かった。成績不振で7月末にミラー監督が解雇され、昼田SMはフロントとして責任を取った形となった。(日刊) 

17位に低迷する千葉が、シーズン中に強化部門トップのリストラを強行したことが18日、明らかになった。昼田宗昭強化シニアマネジャー(SM=43)の今月限りでの解任が決まったもので、後任には現在北マリアナ諸島代表の監督を務め、00、01年に市原(現千葉)の監督代行経験がある神戸清雄氏(48)が就任する。(スポニチ
 あまりGMなどをころころ変えたくはないという考えもあるのですが、このままJ2に降格ともなれば解任もやむを得ないのかもしれませんね…。
 個人的には今オフの補強動向、放出動向は大失敗だったと思っていますし、その後の監督解任のタイミングも夏の補強に関しても、ちぐはぐだったと思います。
 昨年に関してはチームがドタバタとした状況でなんとか残留という結果を残してくれたわけですし本当によく頑張っていただいたと思うのですが、「ここからがジェフの再スタート」だと思っていた今年に入ってからは、疑問の残る行動が多かった印象があります。




 昼田さんは交渉術に長けており、昨年GMに就任してから多くの選手を獲得しています。
(ただし金銭的な部分と、ジェフのレギュラー選手が移籍してしまい、ポジションが空いていたという追い風は非常に大きかったと考えられますが。)
 また、新人選手の評価能力が高く、無名でも優秀な新人選手を何人もスカウトしてきました。
 最近では益山ですね。
 なれないポジションに戸惑い苦しんだ試合もありましたが、ポテンシャルは非常に高い選手だと思います。



 しかし、今期から一気に若手選手を解雇し、新人選手も獲得しませんでした。
 この方向性では、昼田さんの良さは出ない…。
 そして、そういったチームの方向性を決める責任者は、昼田さん本人であると思います。


 また、強化部門の責任者としては、楽観的すぎて現実を把握できていないところがありました。
 楽観的な発言はその瞬間は周りを盛り上げる効果が期待できますが、いざ現実に直面すると一気に周りのモチベーションを下げてしまうことに繋がります。
 加えて、長中期的な視点を持ってクラブを運営できていたのか、という部分でも大きな疑問が残ります。
 だから、応急処置的な昨年の仕事はよく見えましたが、クラブの将来を決めなければいけない今年に関してはあまりうまくいかなかったのかな…と。



 思うに、昼田さんはGMのような全体をまとめあげる仕事に向いていなかったんじゃないでしょうか。
 そして、本人もそれを理解していた節があります。


 GM昇格を求められた07年のオフもなかなか納得しなかったという報道もあったし(チームがバタバタしていた問題もあるのかもしれないけど、本来なら昇格であり喜ばしいことだと思うのだけど…)、今年からはGMからSM(シニアマネージャー)に役職名を変更しています。
 職務が変わったわけではないのでしょうが、意図的にGMという名前を避けていたようにも感じていました。


(話しの流れからはそれてしまうけど、もしかしたらビッククラブ風の運営が得意・やりたかったのは、意外とミラー監督よりも昼田さんの方だったのかもしれませんね。今期うまくいかなくなったのも、獲得予算が少なくなったからではないかと。報じられた獲得候補達が全て獲れていれば、もう少しは上に行けたのかもしれませんし。)

 


 そう考えると、今回報じられている解任の可能性は十分にあるのでしょう。
 しかし、このタイミングでこういったニュースが外部に出てしまうというのはいかがなものでしょう。
 今回、スポニチと日刊が同時に具体的な情報が出ているということは、関係者からのリークの可能性が高いのではないでしょうか。


 確かに来季の交渉なども考えれば、そろそろGMを決めなければいけない時期なのでしょう。
 ルールが変わって10月には移籍交渉が解禁する可能性もあるわけですしね。


 しかし、まだJ1残留の可能性も残っており、選手達は戦っている段階です。
 このような段階でこういった話が出てしまうのは、非常に残念なことではないかと私は思います。




 今はそのあたりの思いの方が強いですね。
 ただでさえ、練習場などの移転もあって、なんとなくピッチに集中しづらいなぁと感じていたのですが…。


 GMを交代するとすれば後任は非常に重要ですが、J1にとどまるかJ2に落ちるかでまた大きく与えられるタスクが変わってしまいますし、判断は難しいですね。
 神戸さんの就任が本当ならば、強化部長としての経験は少ないと思うので、不安な面もあるようには思います。
 しかし、一方でJリーグのクラブの数に対して、経験豊富で頼れる強化部長候補というのは不足気味だと思いますし、若手育成などで経験のある神戸さんにかけてみたいという気持ちも少なからずあります(ユースチームを任された名古屋でも評価は高かったようですしね)。


 まぁともかくどちらにしても、まずはJ1残留に向けて全力を注いでほしいと思います。