オシム流の大分ポポビッチ新監督

 「オシム流」だとか「オシムの弟子」だとか、散々オシム監督の名前を使われながら取り上げられている大分のポポビッチ監督。
 就任早々やりにくそうだなぁ…と思うのですが、一方で“オシム”という言葉が未だに日本サッカーにおいて重要な意味を持っているんだなぁと思い、驚きすら感じています。
 ジーコ監督や岡ちゃん、トルシエ監督などでも、ここまでは名前が上がってこなかったでしょうしね(笑)



 実際、ポポビッチ監督の会見などを読むと…。


―大分のオファーを受けた一番の理由は。
「大分の下部組織を含めた育成という考えが理解できた。わたしにとって一つの挑戦。日々の練習から構築していく」
―どういうチームをつくるのか。
「ベテラン、若手は関係なく、チーム内競争をさせる。本当に『試合に出たい』『勝ちたい』という気持ちを持った選手を使う」
―攻撃的か守備的か。
「攻撃的なチームをつくる。選手の体はそんなに疲れないが、頭がすごく疲れるだろう」(大分合同新聞
 オシム監督に近い考えを持っている方なのでしょう。
 練習も初日からハードトレーニングだったそうだし、ジェフにいた藤田も「オシムさんみたいだった」と話しているようですしね。
 まぁ、オシム監督の考えを理解していたとしても実際にどこまでの指導力があるかというのは、今後じっくりと見ていかないといけないでしょうけどね。


 しかし、ジェフにいた頃のオシム監督が広島にペトロヴィッチ監督を紹介し、今度はペトロヴィッチ監督が大分にポポビッチ監督を紹介したそうで、こうやって“オシムイズム”がJリーグで伝承されていくのは非常に喜ばしいことではあるのですが、一方で本家は“オシムイズム”的な発想でもってペトロヴィッチ監督に怒られてしまったわけですよね…(笑)
 サッカーもそうですけど、クラブ運営というのも、どうなるかわからないものですね。