レギュラーを奪うくらいの気持ちで

 もうちょっと頑張ってほしかったなぁ…。
 遠藤、長谷部といった中盤の底からゲームを作れる2人を欠いての出場。
 守備面では頑張れていたのかもしれないけれど、求められた部分はそこだけではなかったはず。
 前方への丁寧なパスもあったし、酷いプレーではなかったのかもしれないけれど、もっと自分がチーム全体をコントロールするくらいの気持ちで戦ってもわらなきゃ。
 そういうポジションなんだし。
 年齢も経験も実力もあるんだから、このチャンスでレギュラーを奪うくらいのプレーを見せて欲しかったんだけどなぁ。
 もちろん相方との相性の問題も非常に大きいんだろうけれども。
 期待していた分、残念。
 …あえて、誰の話しかは言いませんけどね(笑)



 チーム全体としては、確かに良くなったですね。
 コンディションの問題、モチベーションの問題、そして、主力が数人いなかった不在だった問題。
 いろいろと問題はあったんでしょうけど、じゃあ前節のウズベキスタン戦に比べて格段に悪かったかというとそうとは思えません。


 キリン杯2戦も大勝はしたけれど、相手が弱過ぎてなんともいえなかった。
 その結果チームは自信を付けてW杯予選に臨めたというメリットはあったのかもしれないけど、チームの状態はわかりにくくなってしまったし、中長期的に見ての強化にはなりづらい試合だったと思います。



 昨年の後半あたりから良くなったように見える日本代表だけど、そこからはチームはあまり成長してきていないのかなぁとも思います。
 新戦力を試しているとはいえ、レギュラーメンバーは変わっているわけではないし(好調の岡崎くらい?)、戦術的にも基本的には大幅な変化はないでしょう。
 逆に守備面ではこの2試合ようやく本気を出してくる相手と戦って、ほころびも見えてきました。


 まぁ、今の段階で課題が見えてくるのは悪いことではないと思うので、それを改善していければいいですね。
 …といっても、内田が上がったあとの裏の問題はずっと前からあったものだし、このチームのメインコンセプトである前からのプレスが掻い潜られてきてしまっているのは、チームの根底にも関わる大問題なんじゃないかとも思うのだけれど。
 コンディションが上がれば、違ってくるのかもしれませんが。