09年前半反省会 その1『目標と現在の成績』

 今日から軽く前半戦をまとめ。
 中断期間といっても短いですけど、一区切りついたところで前半の反省をしておきたいと思います。
 前回の反省会のように長くはならないと思いますけど(笑)


■ここまでの成績と目標
2009年 Jリーグ
13試合時点でのジェフの成績
16位
勝点  12
2勝5敗6分
総得点 13
総失点 19
得失点差-6


 昼田SDのおっしゃっていた目標はリーグ戦で勝点57。
 これを年間の総試合数の34試合で割ると、1試合平均の勝点は1.67。
 それを現在の消化数13試合でかけると勝点21.71となりますので、現在勝点12のジェフは大きく目標から遅れていることがわかります。


 現在の順位表で比べると目標の勝点21.71は3位の新潟が勝点22、4位の川崎(ただし消化試合数が1試合少ない)が勝点21と、かなり上位の成績であることがわかります。
 昨年の13節終了時のデータでも、3位のFC東京が勝点23、4位の柏が勝点20となり、やはり3、4位あたりの順位になります。


 最終目標である勝点57とは、昨年終了時データだと4位の成績になります(3位の名古屋が59、4位の大分が56)。
 初めからかなり高い目標を設定していたことが、伺えます。



 この最終目標を今から達成するのは、かなり厳しい状況でしょう。
 目標までの残り勝点は45。
 残り試合は21試合ですから、1試合平均で勝点2.14が必要になります。
 例えばこれを13試合でかけると勝点27.8となりますから、今の成績表で見ると2位の浦和(勝点25)を越すペースが必要となります。
 鹿島が独走状態に入っているので首位にまでは届きませんけど、それにも近い数字となるはずです。
 不可能とまでは言えませんが、現在16位で残留を争うレベルのジェフにとっては、現実的ではない数字といえるはずです。

 
■目標設定は正しかったのか
 昼田SDは「勝点57」とおっしゃていましたが、工藤の10番の話しでも本人と食い違うところがあり、どうしても発言を信用しにくい部分があります。
(そういう意味で、小さなことではあるけれども発言に明白な矛盾が出てしまったのは非常に残念です。昼田さんからすれば話しを大きくして『工藤の背番号10』を盛り上げたかったんでしょうけど、今後、昼田さんの発言は信用しにくくなってしまいましたから…。)
 それに何よりも昨年最終節まで残留を争ったチームが、いきなり4位や5位にまで上がれるとは、現実を考えれば想像しにくいところです。
 ミラー監督が就任してからの成績から今期の目標を算出する方法は一件合理的にも見えますが、相手が残留争いをしていたジェフを侮ってかかってきたり残留という目標によってチームが通常以上の危機感を持って戦えていたところもあったりと、シーズン後半はジェフにとってプラスアルファに働いた要素も多かったはずです。
 それに昨年終盤は相手に研究されて内容が悪くなり、成績においても尻すぼみになっていました。
 そのあたりも差し引いて考えなければいけなかったはずです。


 私の掲げた希望は10位でした。
 けれど、予想するのなら、13位
 「本当は10位くらいを目指したいはずだけれど、補強もうまくいかなかったし13位くらいで御の字かなぁ」と思っていました。
 けれど、その順位すら達成できていません。
 成績だけ見ると、かなり苦しい状況だと思います。


 
 そこで問題になってくるのは、何度も言っているように現在のチームをフロントがどう捉えているのか、チームの未来をどう考えているのかでしょう。
 まだ畑を耕す段階なのか、種蒔き期間なのか、芽が出てこなければいけないのか、花を咲かせる時期なのか…。
 勝点57、最終順位にして4位あたりが目標ならば、花を咲かせる時期といっていいのかもしれません。


 しかし、私にはチームがそこまでの準備が出来ていたようには到底思えません。
 今期の補強もそうですが、現在のジェフは昨年の開幕前に監督の交代と主力の大流出があってチームがゼロスタートとなり、そこから夏の緊急補強と緊急での監督交代を施してようやくなんとか残留を果たしたチームです。
 そのようなチームが、次の年にいきなり上位を争えるほど甘い世界ではないでしょう。


 いったいいつこのチームが畑を耕したり種を蒔いたりというような、目立たない努力や我慢をしてきたというのでしょうか。



 もしも本気で勝点57、4位近い順位を考えていたのであれば、もっと現実を見るべきだと思います。
 フロント以外でもそう感じるのですが、もっと謙虚に現在のジェフの状況を捉えるべきではないでしょうか。
 今の状況を冷静に分析すること。
 ようするに、「今のジェフは決して強いわけではないんだ」ということをしっかりと受け止めること。
 それを前提にチームを分析し、強化し、地道に現在のチームを見ていかなければ、いいチームを作るというのは夢のまた夢になってくるんじゃないでしょうか。