予定調和に終結した撤退騒動


2010年F1世界選手権へのエントリー締め切りを迎えた5月29日、既存の全チームがエントリー申請を行なった。FOTA(F1チーム協会)が声明文で認めたもの。予算制限制の導入をめぐってF1撤退騒動にまで発展したが、2010年のレギュレーションを急進的なものとしないことを条件に、FIA側とFOTA側の双方が譲歩するかたちだ。
「本日、FOTA加盟の全チームが2010年F1世界選手権にエントリーを条件付きで行なった。FOTAは全チームのF1への長期的参戦の意志を確認し、この先3年間で参戦費用を大幅に削減し、技術的な競争と競技上のチャレンジを維持し、新規チームの参戦を促進するメカニズムを作り出すことについて、全会一致で合意した。これは、エンジンやギアボックスの(使用制限による)費用削減と同様、これまでにFOTAで定めた方針に沿うものである」
FOTAは、今回のエントリーの条件として、6月12日までに予定されているコンコルド協定の更新を挙げている。新コンコルド協定によって、2010年以降のF1のレギュレーションがチーム側の意向に沿ったものになることが保証されるからだ。(F1キンダーカーデン
 ということで、このブログでは言って来ましたが、F1チームの撤退騒動はいつも通り脅しのまま終了しました。
 まさに辞める辞める詐欺。
 詐欺という言い方があれでしたら「私に不利なルールにするなら、あんたなんかとは絶好なんだからねっ!」と騒ぎ立てて、あとでデレる感じ(笑)


 それを欧州のメディアだって理解できているはずなのに、「これはスキャンダルだ」と大騒ぎする。
 まぁ、そっちの方が紙面も売れるんでしょうし、注目も高まるんでしょうからね。
 でも周りはそれにつられてはいけないですよ。
 特に日本ではだいぶ情報に振られまくった感じですけど。
 


 一応エントリーはしておいて、でも条件は付けておくなんてのも非常にF1らしい終結だと思います。
 あとで「本当は納得していないんだからねっ!」なんていうチームも出てきそうです。
 まぁ、実際にはそんなに可愛らしいものではないんですけどね…。