「地域密着」に向け「ホームタウンキャラバン」を開始
今年のサポコミでは、クラブビジョンにおいて「地域密着」が非常に重要な要素として考えられていることが明らかになりました。
(まぁ、昨年から同様ではあるのですが。)
ということで、試合もあって取り上げるタイミングはなかったですけど、こちらのリリースが実は非常に大切な発表なのではないかと思います。
キャンペーンやキャラバンと名前を付けると、「おっ、なんとなく頑張っているな」と感じてしまいますけど、本当に重要なのはその内容です。
ホームタウンキャラバン 『この街とともにジェフがある』
ジェフユナイテッド市原・千葉では、よりいっそうホームタウンとの結びつきを強めていくため、4月より下記の概要で、ホームタウンキャラバン『この街とともにジェフがある』を展開してまいります。
4月からスタートさせるキャラバンは、市原市、千葉市6区をエリア単位で巡る予定で、ホームスタジアム「フクダ電子アリーナ」のおひざ元、千葉市中央区を皮切りに、緑区、美浜区と、期間を定めて2年間にわたり展開いたします。
スーパーなどでも「3割引キャンペーン」だとか「2個で500円」だとか言っておいて、実は普通に買ったほうが安かったなんてことはよくある話しですからね(笑)
うん?例がおかしい?
ともかく、キャラバンの内容を見てみると基本的には写真展がメインですね。
それと試合への招待ですか。
席に空きが予想される、関西チームとの試合が2試合ですね。
基本的には写真展では、「地域密着」につながるのはなかなか難しいかなぁと思います。
写真展を見れば既存のファンは凄く喜ぶでしょうけど、まったくジェフに興味のない人が見てそれを喜ぶとはなかなか思えません。
しかし、「地域密着」で重要なのは、ファンではない層の地域住民の感心をどれだけジェフに向けることが出来るのかでしょう。
ジェフの写真展を見て「あー、近くでサッカーやってるんだぁ」とは思うかもしれないけれど、そこまで関心が高まるとは思えないのですよね。
もちろんじゃあどうすれば「地域密着」に繋がるのかというと難しいところで、簡単に答えは出ないと思います。
地道にやっていくしかないのだろうし、写真展の開催も完全に否定するつもりもありません。
効果は薄いかもしれないけれど、コストもそこまでかからないでしょうし。
でも、重要なのは地域の住民も巻き込んで、ジェフを応援する体勢を作れているかどうか、ですよね。
今のところそれは達成できていないのかなぁと思います。
JR東日本のサポートもあって蘇我駅周辺には黄色が増えましたけれども、じゃあ蘇我駅周辺の方達がジェフに熱意を持って応援しているのかなぁ…と考えると、あまりそうは思えない気がします。
あくまでもジェフファンをご自身の顧客として見ているのであって、自らがジェフファンという人は少ないのではないかと。
(去年、試合後にフラフラと東口を彷徨ったことがあるのですけど、黄色はまったく感じませんでしたし町も静かなものでした。)
それが悪いとかではなく、現状はそうなんじゃないかという意味で。
もちろんジェフを真剣に応援してくれる地域住民の方も、中にはいるでしょうけどね。
ジェフの観客動員数は増えていますが、それと「地域密着」はまた別問題でしょう。
だからこそ難しいんだと思うのですが、ジェフがもっと力を入れていかなければいけないポイントの1つなんじゃないかと思うのです。