補強は失敗だったことに関しての再確認
公式戦でのここまでのジェフの戦力を、まとめてみました。
4-4-2だったり4-3-1-2だったり4-1-2-3だったり、色々なシステムを行っているのでそのシステムごとに役割が違ってまとめにくいんだけれどめんどくさいので強引に(笑)
一応、左から優先順位が高いだろうと思われる順番にしてみました。
新戦力は黄色です。
FW:巻、新居、深井、谷澤
トップ下:ミシェウ
SH:谷澤、工藤、深井、米倉、(新居)、(ミシェウ)、アレックス、和田
DH:アレックス、大輔、下村、工藤、中後
SB:坂本、青木良太
CB:ボスナー、池田
GK:櫛野、(岡本)
ちばぎんカップなどはテスト的な意味合いが強かったはずだから、データとしてもていません。
4-1-2-3のウイングは一応かっこつきでSHに。
工藤はトリプルボランチ気味の際のボランチとしてもプレーしていると判断。
岡本は出場経験がないけど、昨年は主力として出ているから櫛野に何かあっても、戦力としてサポートしてくれるでしょう。
アレックスのSHはもうないかなぁと思わなくもないけど、とりあえず。
和田もここ数試合は出番がないので、後ろの方に。
で、昨シーズン終盤の戦力図を考えて見ましょう。
FW:巻、レイナウド
トップ下:ミシェウ、新居、深井、工藤
SH:谷澤、深井、レイナウド、工藤、根本、新居
DH:下村、工藤、戸田、大輔、早川
SB:坂本、青木良太、早川
CB:ボスナー、池田、早川
GK:岡本、櫛野、(立石)
グレーは解雇された選手です。
優先順位は迷ったところもあるけど、だいたいこんな感じでしょう。
やはり戦力になっていたのに解雇した選手が多く、逆に新加入の選手はあまり戦力として活躍できていないことが確認できるのではないかと思います。
そう考えると、やはりオフの解雇と獲得、チグハグでしたよね…ということになります。
唯一あたりだったのはアレックスですけど、そのアレックスもボランチ起用。
昼田さんの中後への執着心(笑)を見ると、たぶん強化部の中ではアレックスはボランチではなく中後をボランチの主力として見ていたんじゃないかと思います。
けれど、蓋を開けてみると、アレックスのボランチでのプレーが思いのほか良かった。
そして、アレックスを中心に中盤を考えるとなると、アンカーには守備の出来る大輔(次点で下村)の方がフィットする。
その選択は決して間違っていないと思います。
また、たぶんSBの補強だった和田もSHで起用されています。
CBの福元もいまだ出場なし。
このあたりは当時からブログで指摘してきましたけど、ミラー監督は守備陣を固定する傾向があるのだから、補強するのなら主力を“喰える”ような大物選手を獲得しなければ、いくら守備陣を補強してもプラスにはならない。
だから、中途半端な補強は評価できずにいたのですけど…。
「主力に何かあったら…」という意味での補強だったのなら良いのかもしれませんけれども(ただそれだとサポコミなどでの話しとは矛盾する気もするのだけど)、残念ながらDFラインのプレーを見ていると満足できるものではない(DFラインの統率能力とか、SBのビルドアップ能力だとか)。
それに早川あたりは終盤素晴らしいプレーを見せていたわけですしね…。
結局、佐伯の獲得も良くわかりませんでしたし、全てが上手く回っていない感じがします。
いや、単純に考えて、補強した5人のうち3人がボランチというのもどうかと思いますし。
(アレックスのボランチ起用は結果論だとは言え、それぞれの選手の適正なポジションを判断するのが強化部の役目だと思いますし。)
それぞれの選手が悪いとは言いませんが、バランスが悪い。
バランスが悪いチグハグな補強だったと思います。
そして、放出した選手を見ると、試合を決められるラストパスを出せる選手(レイナウド、根本)もいなくなってしまいましたし、巻の代わりにターゲットになれる選手(レイナウド)も、中盤の守備で引っ張っていける選手(戸田)も、守備的なポジションでユーティリティに使える経験豊富な選手(早川)も放出してしまいました。
これらの代わりになる選手はほとんどいない。
強いて言うのであればアレックスと戸田くらいでしょうか。
その分攻撃がプラス、守備面でマイナスと言った感じで、それでも戸田はいたほうが良かったように私は思いますけど。
結論を出すのはまだ速いのかもしれません。
もちろんこれから新加入の選手が巻き返してくる可能性も十分あります。
しかし、今のところ補強は失敗だったといっていいでしょう。
今後、チームがどのような活躍をするにしても、開幕からここまでのロスを巻き返すのはいろんな面でかなり難しいと思います。
チームの勢いも、サポーターの熱も奪われてしまいましたしね。
それらはそう簡単によくなるものでもないと思いますし。
その一方で、サポーターも久々の選手補強で舞い上がってしまった部分があると思います。
ネット上でも今オフのフロントの活動は高く評価されていました。
しかし、それによってチームは過度な期待を受け、現実とのギャップが大きくなってしまい、その結果として結果が出ないことに対して必要以上の反発が出てしまったのではないかと思います。
ポジティブな話しをした方が書いているほうも苦ではないし、ウケもいいのかもしれませんけど、もう少し現実をしっかりと把握する必要があったのではないでしょうか。
サッカーってそんなに単純なものではないはずですしね。
そんな中で、ブーイングも出始めてしまいましたが、むしろチーム(ようするに選手や監督)は良くやってくれている方だと思います。
あの酷かった開幕3戦から、よくここまで挽回できたなぁというのが、磐田戦に対する率直な意見です。
ここからの発展はまた難しいかもしれない。
そして、07年あたりからそうなのですが、このチームには大きな波がある。
今は内容が良くても、それが継続出来るかどうかといったらまだわかりません。
なんとなくサポーターもチームも、周りからの影響を受けすぎる傾向にあるのかなぁ…なんて思う時があるんですよね(笑)
だからこそ、そこで必要なのがサポーターの声でしょう。
良い時は励まし、悪い時は叱咤する。
その判断を間違わないためにも、しっかりと見る目を養い、冷静に判断する力を付けていきたいところではないでしょうか。
まだまだこれからでしょう。
チームも、フロントも、サポーターも、どこも良い状況だとは思えません。
でも、簡単じゃないけれど、愛するジェフのために少しずつでも頑張っていかないといけませんね。