ノルベウト・ハウグ、ベッテルに興味

 メルセデスのノルベウト・ハウグが、数年後ドイツ人のベッテルマクラーレンに乗せることが夢だとコメントしたとか。
 メルセデス内部にも、ドイツ人ドライバーを乗せたがる声があるのは当然ではないかと思います。
 何年も前から単発ではありますが、チラホラとそういった声が出ているという記事を読んだ記憶がありますし。
 マクラーレンほどの強豪に自国のドライバーが乗れば、即チャンピオンシップに絡む可能性だって出てくるわけですしね。


 もちろん他国の市場を狙って、その国のドライバーを使うのは常套手段となっています。
 しかし、いくらそれを理解していても、首脳陣の中には自国のドライバーを優先すべきと言う意見もあるでしょうし、株主だって同様の意見が出てきてもおかしくない。
 しかも、同国のドライバーを乗せなければ、逆に自国のF1ファンからの反発の声も出てくるかもしれない。
 そうやって考えていけば、メルセデスが自国ドライバーでしかもトップチームとは言いがたいレッドブルに加入していることを考えれば、こういった話しが出てくるのも自然なことなのかもしれません。
 もっとも、自国出身のいいドライバーがいれば…の話しですが。




 ホンダも佐藤琢磨を乗せ続けていれば、もしかしたら少しは状況は変わっていた可能性もあるのかなぁ…と。
 F1撤退に反発する声がより強く出ていた可能性だってあるかもしれないし、少しは日本の企業からのサポートだって合ったのかもしれない。
 もちろん琢磨の場合、1年間BARホンダで結果を残せなかったシーズンがありましたから、ベッテルとは状況が違いますけどね。


 ただ、どこを優先するのか。
 結果なのか、マーケティングなのか、技術開発なのか、気持ちの部分なのか…。
 私はホンダ・スピリッツというものは、文字通り最後の気持ちの部分が大きかったと思うので、多少何かを犠牲にしてももう少し琢磨にこだわるべきだったんじゃないかなぁと思うのですが。
 そうすればファンが受ける印象も違っていたんじゃないでしょうか。
 

 まぁ、ようするに最初から方向性がアヤフヤだったんじゃないかな…ということに尽きるのだけど。



 そういえば、上昇気流に乗っていたスチュワートグランプリを買収し、参戦の下準備は万全だったはずのジャガーレーシングもメンバーを挿げ替えてばかりで結果も出せず、嵐のようにF1を去っていきましたね(笑)
 当時から言われていたことですが、その後チームを「1ドルで買い取った」と言われているレッドブルがある程度の結果を収めていることもあって、ますます「方向性の無さ」がはっきりしてしました。
 Wikipediaにも方向性を失っていたと書かれていますしね。


 当時はそれでもF1人参戦したがる企業は多かったので、笑い話として済んだ方だと思いますけどね。
 でも、スチュワートグランプリのファンにとっては、そうではないでしょう…。
 斯く言う私もファンと言うほどではないですが、このチームには期待していたんですけどね。