オランダクラブの合併構想

 スポナビコラムより。

 タイトルは「エールディビジに蔓延するクラブ格差」となっていますが、メインのお話しは同じオランダ南東地方にあるローダJC、MVV、フォルトゥナ・シタルトの3チームを合併させFCリンブルフというクラブを新設するという構想について。
 この地域にはVVVも含む4つのクラブが隣接し、その結果ファンやスポンサーも分散し、名門クラブであるローダJCも厳しい状況にあるそうです。
 一方でオランダ北部で分散して活動できているヘーレンフェーンフローニンゲン、トゥエンテ、AZは新スタジアムも出来て好調とのこと。
 すでにローダJCとMVVは来期から合併の方向で話が進んでいますが、フォルトゥナ・シタルトは反対の声もあって不参加の方向のようです。
 まぁ、仕方がないこととはいえ、気持ちはわかりますよね…。


 日本ではどうなんでしょうね。
 もちろん合併なんてものは考えたくないものですが(フリューゲルスも今回の合併とは経緯が違う気もしますし)、確かに関東にクラブが集中している傾向はあるように思います。
 目に見えた顧客の取り合いというのはなかなか感じませんけれども、例えばユース年代の選手の取り合いだとか、スポンサーが分散してしまうということはあるのかもしれません。
 わかりやすい例だと、ちばテレビだとか。
 ここ1,2年、柏の試合は放送されていますが、ジェフの試合はほとんど行われなくなってしまいましたし。
 そうなると、地元メディアへの露出は経るかもしれない。
 千葉の友人にも、「前はちばテレビでやってたから、たまにジェフの試合も観てたんだけどなぁ」といわれてしまいましたし、細かいことではありますけど目には見えにくい部分で少しずつ影響はあるのかもしれません。


 その中で、勝ち抜くにはやはり独自の強みを持つこと、周りに負けないはっきりとしたビジョンを持つことではないかと思います。
 


 ところで…。


今季、AZ、ヘーレンフェーン、トゥエンテの年間予算は偶然にも2800万ユーロ(約32億円)で並ぶ。この予算はアヤックスの6500万ユーロ(約75億円)、PSVの6300万ユーロ(約73億円)、フェイエノールトの4590万ユーロ(約53億円)に次いで4番目から6番目を占める。しかし、何より特筆されるのは、その年間予算の伸び具合だ。
5年前、AZの予算は1500万ユーロ、ヘーレンフェーンは1700万ユーロ、トゥエンテは1170万ユーロにすぎなかったが、スタジアムの新設や拡張により収容人員が飛躍的に伸びた。
(中略)
フローニンゲンの今季の年間予算は、1670万ユーロ(約19億円)。先に挙げた3クラブに比べると見劣りするが、それでも5年前の予算がわずか800万ユーロであったのを思えばものすごい成長の勢いである。
 エールディビジといっても、そこまで大きな規模ではないんですね。
 浦和の昨年の予算が70億円とかで(でも今年は減収となるのかな)、ジェフの予算が25億円程度ですか。
 そう考えると、Jリーグの規模も決して小さいとはいえないんじゃないかと。
 もちろんもっと上のリーグを見てしまうと、桁が違ってきてしまいますけど(笑)