FC東京社長「勝利だけでなく別の形で誇れるものを持ちたい」


Jリーグができたからこそ、地域密着という言葉が出てきた。ここまでのところ間違っていないと思うし、日本のスポーツ界、社会を変えた自負もある。でも、今あるクラブが完全に企業から離れ、地域を受け皿としてやれているかと問われれば、できていないことは明白だ。クラブの収入は広告と入場料とリーグからの配分金などから成り立っているが、30億円の入場料を稼ぐ浦和を除けば、健全なバランスが実現できているクラブはない。
支えてくれる人たちは、長い付き合いの中でFC東京に対する思い入れを持ってもらっている。「今は厳しいけど、一緒にやろうね」と言ってくれる。これに対し、我々は勝利だけでなく、何か別の形で誇れるものを持ちたい。チーム設立から10年が過ぎ、次のビジネスモデルを考えなければならない時だ(毎日
 昨年からFC東京社長に就任した村林氏によるコラムですが、非常にしっかりとしたビジョンをお持ちの方のようですね。


 特に「勝利だけでなく別の形で誇れるもの」を提供するという考え方は、非常に重要だと思います。
 試合の結果というのは、どうしたって相手のあるものであり、どれだけしっかりとした準備が出来たとしても確約できるものではありません。


 となれば、クラブの運営で重要なのは、勝利以外で別の何かを提供できるか。
 今はまだ作れていないにせよ、それを作る努力が出来ているのかどうか。


 そこが非常にに重要なのではないかと思うのですが…。