今のうちに叩かれておこう

シーサーマッチ2009 千葉 0-2 横浜FC


 試合を見ていないので詳しいことはいえませんが、こんなものじゃないでしょうか。
 スタメンを見れば中後以外は昨年の結果の出なかった5連勝後のメンバーがメインだし、あの時の課題というのは簡単には解決できないものだと思いますし。
 横浜FCは例年比較的守備を重視する傾向にあるチームですが、あの時期に勝てなかったのも相手がしっかりと守ってきたこと。
 逆に5連勝の時は相手が下位のジェフに油断して前目に来たことと、一時的なジェフの勢いの部分が大きかったんだと思いますし。


 今オフ、選手の流出がなかったことはもちろん素晴らしいことだと思うのですが、ミラー監督というのは基本的には選手を固定してチームを熟成させるトレーナータイプではなく、選手を配置して管理するマネージャータイプだと思います(まったく積み重ねが作れないと言うわけではないが)。
 それが悪いわけでなく、そういうタイプということですね。
(しかし、逆に昨年の残留争いの途中ではそういったタイプの監督がぴったりでした。ようするに時間がかかる監督ではなく即効性のある監督だったわけですから。)
 だから、選手の質がそのままチームに反映されやすい傾向にあると思うのですが、今回のスタメンを見ても昨年の悪かった頃から比べて戦力が増加したのは中後だけ。
 あとはアレックスが入ってどうかというところですけど、決して楽観視できる状況にはないと私は思います。




 けれど、むしろ惨敗だったことを、前向きに捉えるべきじゃないかと思います。
 どうもナビスコ2連覇あたりから、“ジェフ”というクラブは調子に乗って油断してしまう傾向が強いようですから。
 逆に“逆境魂”でマイナスで始まって、「見返してやるんだ!」という時は強い。
 昨年の5連勝の前後もそうでしたし、終盤の2試合もそんな感じだったのでしょう。


 そういう意味で、この時期に悔しい想いをしておいたのは良かったんじゃないでしょうか。
 内容に関しても中継がなかったので良くはわかりませんけど、例えば工藤のSHが上手く行かなかったのなら中央に戻すことはすぐに出来ることだと思います。
 それはなぜかというと、昨年中央でプレーしていたからということもありますが、ミラー監督がマネージャータイプだから。
 細かな連係を重視して熟成させるタイプではないけれど、その分選手の入れ替えが容易で起用法には柔軟性がある。
 相手チームとこちらの状況に合わせて臨機応変に対応できるから、もし今がダメでもすぐに変更することが可能なはずです。



 だから、谷澤が1トップで起用されていようが、工藤がSHで起用されていようが、江尻さんがフィールドプレーヤーとして起用されて怪我しようが私は大して気にしていません(笑)
 いや、怪我は普通に心配ですけどね。



 ということで、今のうちに色々試してやられておくというのも1つの勉強なのかもしれません。
 シーズンが始まってからでは遅いですからね。
 ただ、トルコキャンプのときみたいに、やられすぎて選手が自信を失ってしまうというのは問題ですけど…(笑)