巻「我慢しながらチャンスを待ちます」


巻誠一郎選手(千葉):
「我慢しながらチャンスを待ちます。アピールも必要ですが、その中でピッチに立てる準備をしていきたいと思います。
(苦しい昨季を通じて身につけたのは)自分を信じるということ。信念をもってプレーするということ。それをピッチの中で表現できればと思います。
 代表でも苦しい時期が来る。その時にいい準備をしてチャンスをもらえればと思います。
(ランニングで先頭が多いのは)前は楽ですし、若手を引っ張るという気持ちもあります。
 試合に出られなかったり思うようなプレーができなくなると自信が揺らぐが、そんな時に心のよりどころにしているのが、泥臭いプレーだったり前からの守備だったり。そこに戻るようにしている。それがボクの強みであり、それは出さないとダメだと思っている。それは日頃の練習からでもそうです。
 体の方は元気です。気持ちで(笑)。最初は始動が早かったので完全に上げられたという事はなかったが、いい練習ができていると思います。
 ぼくはケガをするタイプではない。100%のプレーをしても大丈夫なので。コンディションは悪くないです」(J's GOAL
 14日の練習後のコメントですが、やはり巻は去年1年を通して経験豊富な選手としての自覚を持ち、精神的に一回り成長したように思いますね。


 07年の巻は代表との過密日程もあって本当にボロボロで、これ以上の成長は厳しいのかなぁ…なんて思っていました。
 しかし、08年は怪我こそ多かったもののコンディションは安定しており、その中で多くの経験を積んだことで技術的にも精神的にも成長することが出来たのだと思います。


 特に精神面での成長は、この年齢の選手であっても、自身の価値をもう1ランク上に向上させることが出来るんだなぁという意味で、非常に興味深く見せてもらえました。


 今回のコメントにもあるように、プレーヤーとして戻るところがはっきりしていて自分でもそれを理解しているから、非常に安心して見ていられる選手だと思います。
 今年の巻がどのような成長を遂げるのか、期待したいですね。