巻、年俸6000万円で契約更新


千葉FW巻誠一郎(28)が年俸上積みを断り、あえて現状維持の条件で来季契約に合意したことが27日、分かった。同日までに3度目の更改交渉に臨み、決着した。今季は11得点で逆転残留に貢献。他クラブが獲得を狙う存在でもあり、千葉側も年俸アップに備えていた。
だが、関係者によれば、巻は新練習場建設などよりよい環境づくりに取り組むクラブの姿勢に共感。「そちらにお金をかけてほしいから」と賃上げ交渉に入らず、当初提示された年俸6000万円(推定)を、そのまま受け入れた。また、選手の社会貢献機会を増やすことなどを強く要望し、クラブ側も来年始動日から地元施設訪問を企画することで応えた。(日刊
 巻らしい話しで、かっこいいですね。
 まぁ、年俸6000万円とジェフにいる日本人選手ではちょっと抜けているから、こういうことが出来るのかもしれませんが。



 しかし、なんだか巻だけが高すぎるんじゃないかとか言ってる人がいるようですね。
 巻が高すぎるんじゃない。
 高い選手が軒並み移籍していって、巻だけが目立っているだけです。



 日刊によると07年の年俸は巻が4000万円、羽生が3500万円、勇人が4300万円となっています。
 またその前の年は、巻が2000万円、阿部が4300万円、勇人、坂本が3300万円。
 決して巻が高給取りなのではなく、年俸の高い選手が移籍してしまったという部分が大きい。
 そんな中でW杯に出場し(この中でW杯出場経験があるのはのは巻だけ)、代表にも選び続けているのにもかかわらず、ジェフに残ってくれているのです。
 07年に年俸が上がったのも、W杯選出効果というのが大きいでしょう。
 あれだけ連日連夜、「玉田…巻」と報じられていましたからね。
 その効果はクラブにとって大きいはずです。


 そして、現在ジェフに在籍している主力選手達はほとんどが、実績の少ない選手達です。
 これから頑張って活躍して年俸を上げてもらう立場にいる選手達でしょうから、ジェフでの実績のある巻とはどうしても違う立場にいるはずです。
 年俸というものは今期のプレーだけ見て判断するべきものではなく、選手としてトータルで判断すべきものでしょう。
 また、巻の場合プレーだけでなく、精神的な部分でもチームに与える影響が大きいはずです。
 もちろん11ゴールも決めたのだから、そのプレー面でも多大なる貢献をしているのは明白なのですが。



 日本代表では監督が変っても選出され続け、ジェフを知らなくても巻の名前を知っている一般の方だって多いでしょうし、その点でも巻の存在は非常に大きいはずです。
 ジェフサポがなんといおうと周りは“巻のチーム”として見ているでしょうし、残留争いの際も当然のようにマスコミは巻を中心に扱ってくれました。
 もしかしたら巻がいなければ、あそこまで取り上げてくれなかったかもしれない。
 巻は画になるし、チーム中心が明確ではないところは、マスコミとしても取り上げにくいでしょうからね。
(しかし、その分巻へのプレシャーはピッチの内外できつくなっているはずでしょう。)


 勇人や羽生が抜けて、今期はより明確に巻のチームになったんだと思います。
 シーズン前は工藤あたりにも期待していましたが、今期1年で成長したとはいえ、まだまだチームを引っ張るまでの存在にはなっていないでしょう。
 実績を見てもようやく今年になってレギュラーになった選手ですし、ある程度は仕方のないことだと思いますが。


 ジェフ唯一のスター選手でもあるわけですし、年俸6000万円も妥当ではないかと私は思います。
 巻なら変なことにお金を使うこともないでしょうしね(笑)