デビット・リチャーズ中東へ飛ぶ

 旧ホンダ買収のため、デビット・リチャーズが中東の投資家と話し合っているようですね。
 いろいろな買収先の名前は当然出てくるものだと思っていました。
 もちろん中には売名のためだけのところもあるでしょう。
 そのなかではやっぱりリチャーズが一番可能性が高いのではないかと。

 
 リチャーズのプロドライブは先日WRCからの撤退を表明したスバルの運営先だったわけですし、マクラーレンのカスタマーシャシーを仕様してF1に参戦する計画もありました。
 経験は十分で意欲もあるのでしょうし、あとは投資家をいかに口説き落とせるかでしょう。



 しかし、リチャーズは“良かった頃の”BARホンダのチーム代表だったわけで、もしホンダを買収するとなれば結局は元鞘に戻る形。
 ホンダがBARチームを買収したことで、存在感のあるリチャーズは放出となったわけですが(そして残されたのが存在感のなく影で悪巧みばかり働くニック・フライ…と)、結局チームを引っ張っていけるリーダーがいなくなり結果も出なくなってしまいました。
 当時から「リチャーズは残しておくべきではないのか」という意見は多かったはずなんですけどねぇ…。
 癖のある人物ではありますが、F1では並大抵のリーダーシップでは太刀打ち出来ないのでしょうし。


 ホンダとしてはリチャーズが残ることでチームをコントロールする自信がなかったのかもしれませんが、小物であるニック・フライとその部下達すら扱えていないのではねぇ。
 というか、BARの残党に好きなようにやられていたわけで、あれではチームをコントロールするつもりがあったのかどうかも微妙ですが。
 無駄な時間を過ごしましたね。
 まぁ、その代償が今回の撤退なのでしょうが。