エクレストン、フェラーリとの特別契約を暴露


フェラーリルカ・ディ・モンテゼーモロ会長は、F1の分配金を明確にしてほしいとバーニー・エクレストンを批判していた。
その発言に激怒したエクレストンは「彼は、フェラーリが他チームより余分な金を受け取っていること、そしてフェラーリが何年も優遇されてきたことを言っていない」と反撃。
「彼らは約8000万ドルも余計にもらっている。彼らがコンストラクターズを制すると、マクラーレンが制した時よりも8000万ドル多くもらえる」(F1-Gate
 まぁ、何をいまさらと言った話しではありますが、思ったよりは高額だったかな。
 2003年からという話しなので、FIAの分配金の量などに満足せずメーカー側が結託して「新カテゴリを作って独立するぞ」と騒いでいた頃に、フェラーリが真っ先に裏切ってその見返りにFIAからお金を頂戴した時の話しでしょう。
 当時からフェラーリ=F1であるといわれ、FIAにとってもメーカー側にとってもフェラーリという名前が重要だったんですね。
 だからFIAはお金でフェラーリを説得し、“F1”を保ったと。
 「“F1”を潰す」と脅して分配金を増やそうとしていたメーカー側としては、大誤算になってしまったと(実際フェラーリの裏切りによりその計画も終わってしまった)。
 まぁ、もちろんいい話しではないんだけれども。



 最近ずいぶんと気合の入っているモンテゼーモロ会長ですが、フェラーリも懐が厳しいのかも知れませんねぇ。
 元々フェラーリ社自体の経営は楽ではないのだし、FIAからのサポートでもしなければF1もやっていけないのかもしれない。
 それに加えてこの金融危機で辛くなってきたから、FIAにチクチクと文句を言ってもっとお金をいただこうと思っていたのでしょうか。


 けれども今回の件でやたらと槍玉に挙げられることが多いエクレストンが、ついに切れちゃったのかなぁと。
 まぁ、どちらも賢いやり方ではないですよねぇ(笑)
 ただでさえ、F1への投資をどの企業も出し渋りたい状況で、あまり汚い話しは避けたいはずでしょう。


 まぁ、これで気合を入れてFIAの問題にしようとしていたモンテゼーモロも黙るでしょうし(別にこの人が嫌いなわけではないんだけどね)、あとは各自で頑張って少しずつ集金していくしかないんじゃないでしょうか。




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