後藤健生氏「サッカーは冬の競技だが氷点下の試合は難しい」

 CLでのゼニトの話し。


気温が氷点下に下がると、まず、ピッチのコンディションが悪くなる。濡れた芝生と同じでスリッピーになって、ボールがバウンドして加速するようになる。土が凍って固くなった上に表面が解けた状態だと、足元が滑って、ストップやターンが難しくなる。さらに、気温が下がれば、表面も氷結してシューズのグリップが効かなくなる。
ボールにも(昔の天然皮革製のボールほどではないが)水分は含まれていて、その水分が氷結すると、ボールのバウンドの仕方も変わってくる。ちょっとした凸凹でも、ボールが大きく跳ねたりする。
 気温の低下で芝が育成しにくいって問題もあるでしょうね。
 実際、フクアリなどでも11月でもうボロボロですし…。
 夏芝と冬芝の生え変わりの問題だけではないでしょうし。

サッカーというスポーツは、本来はイングランドで冬場に行われていたスポーツだから、寒いところで行うべきものだ。東京の夏の猛暑のような条件では高いレベルの試合は見られない。だが、逆に気温が氷点下に下がるところや、降雪量が多い場合も、試合を行うには無理が生じてくるのだ。
冬の札幌も、ロシアほどではないが、西ヨーロッパよりは寒く、「氷点下が日常」という世界である。山形や、新潟では気温はそれほど下がらないが、降雪量も多い(最近は雪の量が減っているというが)。Jリーグのシーズンを秋春制にしようという動きが急である。だが、やはり、札幌、山形、新潟で冬場に試合を開催するのは難しいのではないだろうか。
 東北から北海道にかけての地域は、世界でも有数の降雪地域ですしね。
 まず無理だと思います。
 だからってアウェー連戦というのはナンセンスだし、最悪やるならウィンターブレイクなんでしょうね。