大事だった2試合を落としてしまったが…

 コンディション自体は前節の新潟戦より良く、守備的な戦い方ではあったものの内容は前節よりまともになったのではないかと思います。
 とはいえ、まともになった程度で決してすごく良かったわけでもないのですが。


 ただ、アウェイではいつもこのくらいの内容だったとも言えるでしょう。
 アウェイの試合の中では、この試合は特別に悪い内容ではなかったようにも思います。
 悪いというか、相手にボールを持たれても最後のところで守備が踏ん張ってカウンターというのは、いつもどおりの展開で2失点をした以外はある程度狙い通りだったのではないかと思います。



 なのに、なぜ今までは勝てていて大宮戦は勝てなかったのか。
 それはたぶん細かな部分の問題で、勢いだとか運だとか局面の集中力だとか、そういったあたりではないかと。
 そして、なぜそこが足りなかったのかというと、やはり一番は気持ちの部分なのかなぁと思います。
 決して気持ちが入っていなかったというわけではないのだけれど、問題なのは相手との差の部分。
 相手を凌駕するような気持ちで戦えたのかというと…。


 
 直接的な敗因はPKをとられてしまったことでしょう。
 判定は微妙なようにも見えたけれど、それを言っても仕方がないこと。
(確かに触ってないようにも見えるけど、それまでもガツガツとラフリッチに当っていたからああいった判定になってしまったんでしょうね。)
 しかし、その前までの状況で悪い点がいくつもあったと思います。
 前節同様にクロスを上げられたときに逆サイドのケアが出来ていないこと(少しは良くなったとは思うけれど…。それでも結局2失点とも逆サイドを上手く使ってやられてしまった)、サイドバックへの守備が疎かで何度もフリーにしてしまうこと。
 また、ボランチの守備範囲が広くなりすぎたことも大きな問題だったと思います。


 そして、今回はロングボールを多用してボールをつなげなかったこと。
 FWは新居と深井がほぼ縦の関係でプレーしていたと思うのですが、相手DFの裏を狙えるときにロングボールを使って2人スピードをうまく活用するケースならまだ理解できます。
 実際、相手のDFはスピードの若干難があり、上手くチャンスを作れたケースもありました。


 しかし、相手の守備が固まっている状況でも、ロングボールでFWの頭を狙うプレーが多すぎました。
 これでは相手にボールをプレゼントしているのも同然。
 せっかくいい守備が形成できたとしても、その守備で奪ったボールを相手に渡していては何の意味もないわけで。
 これによってなかなかボールをつなげず、自分達のペースに持っていけませんでした。
 自滅してしまったという観方も出来るでしょうね…。

 


 この敗戦によりジェフは残念ながら新潟戦、大宮戦の大事な2連戦を、物にできなかったと言うことになります。
 それが現実ですね。


 ジェフは7月にも東京V戦、札幌戦の連戦を落としています。
 あの2連戦も結果が残せていれば、ここまで苦労しなかったかもしれない。
 そして今回の2連戦も、結果が出せていればライバルたちに大きな脅威を与えられていたはずです。
 5連勝の間は上位チームにでさえ、いい内容で勝利を収められていたわけですからね。



 プレッシャーに弱く、まだまだ気持ちの部分で課題がある…ということなのでしょうか。
 私はこのチームには、十分実力のある選手がいると思っています。
 谷澤、工藤、深井、下村、青木良太…皆、代表を狙えるだけの力を持っている選手ではないかと見ています(まぁそこからのレベルアップが大変なのだけど)。


 けれども、プロのチームで『本当の柱』になった経験がある選手というのはほとんどいない。
 巻や坂本も経験は豊富だけれど今までは“2番手”という感じだったし、外国人選手達も経歴を見る限り柱になったことはないのではないかと思います。
 唯一言えるのは戸田だと思いますが、ジェフではレギュラーではないせいかレンタルでの移籍だからか、まだ遠慮しているような気がします。
 だから、チームがいい状況で勢いがある時はそれでいいのだけれど、ここぞというときに引っ張ってチームをまとめあげてくれる柱が今はまだ足りないのかなぁと思います。




 ともかく同じように大事な試合を落としてライバルに勝点を与え厳しい状況になってしまったジェフですが、最後まであきらめずに戦うことしかありません。
 まだ残留できる可能性は残っているのですから、次の大分戦に向けて切り替えて前を向いてほしいと思います。




 今日は時間がないので、こんなところで。
 明日の更新は未定です。