背中スポンサーと新練習場と

問1 次の問題に答えなさい。
 あるサッカークラブでは、「広告収入」と「人件費」がほぼ同じ額になっています。
 しかし、背中のスポンサーが埋まらず、2億円分の「広告収入」が減ることとなりました。
 日本人レギュラークラスの選手の平均年俸が約2000万円でその他の「広告収入」が変わらない場合、来年は何人の日本人レギュラー選手がいなくなることになるでしょうか。
(計算式略)
答え.だいたい10人(消してみた)

 
 もちろんネタですので、本気にしてはいけません。
 ってか、もうむしろこのブログはフィクションです。


 ただ、過去2年間「広告収入」と「人件費」はほぼ同じ。
 たぶん3年前もほとんど同じなんじゃないかと。
 で、日本人レギュラーの平均年俸が平均年俸が2000万円ちょいなのも本当。
 今年は巻が1人高めですけど、現状ではジェフ唯一の広告塔ということを考えれば仕方がないでしょう。
 代表選手でもあるわけだし。


 あと、戸田も高い(J2のデータはなく昨年は推定4000万円)ので、来期獲得を目差すのなら頑張って値切らないと。
 逆に早川は年齢にしては安い(昨年は推定900万円)。
 谷澤は移籍の際に上乗せしなければいけなかったのか、推定2200万円と工藤や下村(共に推定1500万円)に比べて高い。
 これが社長賞の疑問にもつながるんだけどな…。
(年俸のデータは全て日刊のもの。)



 問題なのは背中スポンサーのお値段。
 具体的な数字は出てないんですよね。
 5年ほど前は1億円といわれていたけれど、その後メディアでの露出も増えJリーグの人気も上がり、サミーがスポーツ事業への投資に積極的だったことを考えれば2億円くらいかなぁ…と予想。
 胸の富士電機は3億円と報じられていたので、1億〜3億の間であるのは間違いないんじゃないでしょうか。



 それらの数字があっていれば他での「広告収入」の増減は考えられるものの、あながちトンデモ理論ではないのではないかと(笑)
 我々はつい「移籍金」で3億、4億という数字を見てしまうから、「背中スポンサーが2億円」と報じられても少ない数字のように感じてしまうこともあります。
 しかし、「移籍金」で得た収入というのはその分抜けた戦力への「補強費」にどうしてもなるわけで、補強しなくていい状況なら丸々「収入」となりますけれど、ジェフの選手層を考えればそんことはまず不可能なんですよね。


 そう考えると丸々入ってくる「広告収入」っていうのはやはり大きく、背中スポンサーを失ったダメージはかなりでかいんじゃないかなぁと思います。



 
 まぁ、とはいえ今の感じだと、それくらいの補填はJR東日本がやってくれそうですけどね。


 新練習場に投資してくれたのも、JR東日本と考えるのが妥当ではないでしょうか。
 あの土地は千葉市の再開発エリアの中でも居住区としてマンションが立つ予定だったそうなので、誰かがその土地を買い取ったということになるはずです。
 千葉市が練習場を作ると言うのは考えにくい。
 千葉市は財政難で「再開発なんてとんでもない!」、「フクスクなんて子供が怪我するザマス!」とわめいている暇なおばさん達…じゃない、千葉市発展のために熱心に活動している市民グループの方々がいて、新練習場を造るなんていったら大騒ぎをするでしょう。
 総工費だけで10億円と言う報道がありましたからね。
 簡単に出せる額ではない。
 …ってか、千葉市が作るならそう発表しておかなきゃいけないはずです。
 


 ただ、新練習場への投資というのは、経営的な視点から見ればスポンサー料とかオーウェン獲得のための特別投資とはまた意味合いが違ってきます。
 JR東日本が新練習場を作ってそのまま自社で保持するのであれば、これは「固定資産」として会社に残ることになります。
 単純な出費とは分類が違うわけです。


 まぁ、わかりやすく言えば、土地とかはいざとなったらどこかに「売れる」ということですね(笑)
 だから、投資の分の価値はある程度自社に残ることになる。
 個人で考えれば、一軒家を買うような感覚といえばいいでしょうか。
 この場合は自分が住むわけじゃないから、一軒家というより別荘とかマンションとかって感じでしょうが。


 もしJR東日本が作ってくれてジェフに練習場をあげるよ…となると、資産は増えるのでありがたいのですが、今度は税金の問題とかもあるし減価償却の問題だとか色々と大変です。
 だから、たぶんJR東日本が保持することになるんじゃないでしょうか。
 管理するのは他者に任せる可能性が高いのではないかと思いますが。




 そういう意味で、新練習場への投資というのは歓迎すべきだと個人的には思っております。
 でも、スポンサー料とか補填金などの部分ではあまり甘えすぎてはいけないでしょう。
 金融危機の問題とも重なって一歩間違えるとJR東日本に依存する方向に一気に流れてしまう可能性もあるのではないかと思うので、注意深く見守っていく必要があるんじゃないかと思います。