お金じゃ買えない物がある


個人的には、もっと給料に格差をつけるべきだと考えている。たとえ国内に留まっても、給料が実力に応じてきちんと伸びるのであれば、選手の向上心が焚きつけられるはずだ。だが、今のJリーグでは遠藤保仁のような優れた選手でも、勝利給を含めて1億円前後という寂しい状況だ。イタリアでカカが14億円、ドイツでシュバインシュタイガーが4億円もらっているのとは大違いである。
突き詰めれば、クラブ経営者がリスクを負った選手査定をしていないのが原因なのだが、それはまた別の機会に譲ろう。とにかく今のままでは、Jリーグはタコ壷化して、コアなファン以外は見なくなる危険性がある。夢のあるリーグにするために、手を打つべき時がきている。(Number
 前にも言ったように、後藤健生氏もセルジオ氏ももっとリスクを追った経営をしてスター選手を呼べ!なんていってますね。
 これは木崎伸也氏の文章ですが。
 そして、この結果がプレミアの大赤字…となるわけですね(笑)
 TASAKIの廃部もあったばかりですが。



 なんだか、経営に関して文句をいうサッカー関係者が多いわりには、経営に関してわかってるのかなぁ?という人が多いですね…。
 いや、単純に考えても元手が出ていなければお金は出ないわけで、過去にもJリーグは色々と苦しい記憶があるわけだから、もう少しそのあたりの経験を下に考えてもいいのではないかと思うのだけれど…。


 それに、Jリーグに危機感を抱いているようだけれど、Jリーグ自体は客を呼べていないわけではないんですよね。
 日本代表の人気がジリ貧気味だから、日本サッカー界自体にも悪いイメージがあるのかもしれませんが…。



 まぁ、たしかにサッカーへの新規ファンの入り口問題は気になるところです。
 だけど、結局はお金で解決できることなんて所詮一時的なものでしかないことが多く、こつこつとやっていくしかないんじゃないですかねぇ。
 それがJリーグの地域密着という方向性だったはずだし。


 F1の話しだけど、スーパーアグリはあれだけ金欠に苦しみ上位争いをしたわけでもないのに、世界中に多くのファンを作って惜しまれながらF1界を去ることになったわけです。
 逆にホンダやトヨタは毎年F1トップクラスの予算を組んでも全く人気は出ず、むしろ富士での問題やら佐藤琢磨との関係やらでファンとの関係は悪化してしまいました。



 だから、お金だけじゃないでしょう。人気の出る方法は。
 お金がなくとも工夫次第で人気は出るし、世界のスター選手がいなくともやりようしだいでは、人々に感動を与えられる。
 琢磨だって、日本ではともかく世界では「危険なクラッシャー」だったんですからね(笑)


 ワンチョペだって失敗したし(友達のサッカーファンは日本に来るって言ったら驚いてたけど)、スター選手を呼べばいいというわけではないでしょう(もちろん年俸の差をつけろなんて論外だと思うけど)。
 欧州のビッククラブがやっている夏のツアーだって、そのチームにミーハーファンが集まってきて「今しか見れない!」という思いがあるから、成功しているんじゃないですかね。
 でも、それも毎年恒例になってしまったので、年々注目度は下がってきているようですが。

 
 まぁ、だからどの手を使うにしたって、人を集めてお金を使ってもらうのって言うほど簡単じゃないですよねぇ。



 そういえば、日本の超一流アイドルですら、年俸1億円ちょいらしいですね。
 そう考えると、別に遠藤の前後だって、格段に安いというわけではないでしょう。
 選手生命は短いけれど、アイドルだってミズモノですものね(いや、まぁでもあのレベルまでいくとミズモノとはいえないかも知れないけど)。