位置づけを決めるのは協会だけではない

 西部謙司氏が五輪代表について取り上げていますね。


内容については、意外によくやったのではないかと思っている。それだけに事態は余計に深刻だ。(西部謙司氏
 その通りだと思います。
 細かな部分を行っていったらキリがないですが、基本的には良くやったと思います。
 けれどその分、これが現実と言うことですからね。

しかし、最も改善しなければならないのは協会のサポートだろう。中途半端な大会である五輪男子サッカーをどう位置づけるか、この大会をどう使うかがはっきりしていなかった。他国との比較なら、日本のサポートは手厚いほうかもしれないが、それは五輪には力を入れないと決めている国もあるから。
 協会もそうなのですが、そこばかりではないんじゃないかと思います。
 Jリーグの各クラブも絡むことですし、そうなってくるとファンの意見も当然重要になります。
 トップダウンで協会が「サポートするんだ」と言うのは簡単かもしれないけれど、それがJリーグやサッカーファンに理解されず反発されては今回のOA枠のようなことが起きてしまいます。


 だから、日本サッカー界に関わる人々が真剣に考えていかなければ。
 協会に答えを丸投げするのは簡単だけど、それでは一致団結して世界に望むということは不可能。
 日本サッカー界として一致団結して進めなければ、世界になんて勝てるわけがない。
 相手は数歩も数十歩も先に言っているだから、本当に世界で勝とうと思うのなら足の引っ張り合いをしている場合ではないですからね。


 これは五輪だけでなくフル代表でも同じことでしょう。
 まずは日本サッカー界としてプライオリティをどこに置き、リソース(中でも時間の部分)をどのように分配するのか。
 以前にも言いましたけど、やはりこのあたりで一度、きちんと話し合う必要性があるんじゃないでしょうか。