JR東日本の関連企業が続々とスポンサーに

 ジェフのここ数年の『親会社からの自立』という方向性は、Jリーグの目標(地域密着)からしても経営的観点からも大いに賛同すべきだと思っていたので、こういった自体になったことに関しては少々残念な思いもあります。
 単純に言ってしまえば親会社に依存していると、もし親会社に何らかの問題でも起こって急に経営方針が変わってしまったら(別に経営問題が生じなくとも経営方針が変わる可能性は十分にある)、クラブも一気に衰退…最悪の場合は潰れてしまうことだってあるということです。
 あまり例として挙げたくはないのですが、やはり一番初めに思い浮かぶのがフリューゲルスの一件ですね。
 だってはっきり言ってしまえば、一般企業からすればJリーグのチームに多額のスポンサーフィーを出すメリットはあまり考えられないわけで(だからこそクラブ経営が厳しくなったら、クラブを助けざるを得ない親会社からの依存率が高まるとも考えられるわけだけど)、Jリーグもそれをわかってあえてそういった道を選んでいるわけですからね。
 

 まぁそういうことがあるから、JR東日本側も自重して小さなスポンサーを小出しにつけてくれているのかもしれませんけど。
(もっとも背中のスポンサーを空けたままなのは、新規の大口スポンサーへのアピールなんでしょうけどね。日本ではともかく欧州スポーツではそういうことよくあることだし。)




 そういうわけで、基本的には親会社のスポンサーが増えること(というか親会社に限らずどこかの会社に頼った経営)は、あまり好ましいことではないと言えるでしょう。
 とはいえ、現状のジェフは厳しい状況です。
 背中のスポンサーは空白でそれだけで数億円単位の損失が出ている可能性が考えられる上、監督を数回変えたり臨時補強を行ったりしているため、経済的に厳しい状況だと予想されます。


 私が非常に残念だと思うのは、むしろそのあたりです。
 ようするに「親会社からのサポートを受けること」よりも、「親会社のサポートを受けざるを得なくなった現在の厳しい状況」を非常に残念に思うわけです(もちろん自発的にサポートしてくれているのかもしれませんけども)。
 まぁ、監督交代やそれにともなう補強などの強化費関連は、経営サイドからすればある程度仕方がないことだとは思います。


 しかし、やはり背中スポンサーが空いてしまっているというのは大きな問題です。
 来年はどうしても、ここを埋めなければ。




 そのためにも、ぜひとも来年もJ1に残らないと!(もういい?)




 
 一方でJR東日本がジェフに対して本気になってくれたというのは、嬉しい話しではあります。
 やはり古河よりは、様々なしがらみの少ない印象がありますしね。
 まぁ、このあたりに関しては、長い目で見ていくしかないでしょうけどね。