後藤健生の五輪サッカー男子まとめ

 後藤健生さんのコラムがアップされているのでご紹介を。
 ほんとんど私が一昨日書いた話しと同じような意見ですが、もう一度。


勝ったときに批判をするのと同様、負けた後に良かった点を指摘するのは難しい。だが、それをしておかなければ、「何もかにも、すべてが悪い」ということになってしまい、将来につながらない。世界の同世代と戦って、何が通用し、何が通用しなかったのか。それを明確にしておかなければならない。
 そういった分析が少ないのが残念ですね。

オランダ相手にも、ナイジェリア相手にも、今回の日本はスピードでも、フィジカルの強さでも圧倒されることはなかった。それが、これまでと違う点だ。たしかに、身長・体重の数字では劣っていたが、水本、長友、森重などは体を張って戦った。中盤でも本田拓も細貝もフィジカルで負けなかった。アテネ大会のように、前半の立ち上がりにミスからあっさりと失点といった場面もなかった。
 やはりまずはフィジカルですね。
 今大会の日本のフィジカル面は非常に優れていたと思います。
 もちろん全員が勝負できていたわけではないし後藤さんも仰るとおり「圧倒されなかった」だけで「フィジカルで勝った」というわけではないのですが、長らく課題としていわれてきた問題を解決できたというのは非常に大きいことだと思います。
 ちょっと前までは『日本サッカー、永遠の課題』みたいに言われていましたしね。



この部分だけは、今の世代は黄金世代に優っているのではないだろうか?これは、将来、世界と戦うときのベースとなる。「粘り強く守れる」のは、すばらしいことだ。
 なるほど。
 フィジカルだけでなく、「粘り強く守れる」というのも重要かもしれませんね。
 今までの日本は守備で軽いプレーが多かったように思います。
 組織的に守ることを重要視しすぎていたのか、本来は守備でもっとも重要となる粘りの部分が不足していたのかもしれません。


 オシム監督はそのあたりの最後の粘りや集中力の部分を、非常に重要視していましたね。



攻めの部分については、今回のコラムでは触れないが、それでは「粘り強く」守れるようになった、そのメリットの部分をこれからどう伸ばしていくのか?
 攻撃の部分は言及なしですか、残念…とか思っていたら。


まず必要なのは、攻めから守りへの切り替えの早さだろう。
(中略)
ボールを持って、チャンスと思ったら、躊躇することなく相手ゴール前に殺到する。それが、決定力不足の日本がゴールを奪う、最善の、そして唯一の方法だ。守りの切り替えも、それと同じ。
(中略)
そうした切り替えの早さは、どうやったら意識付けできるのか?
答えは、厳しい試合を数多く経験することしかないだろう。今のJリーグやユース世代の大会を見ていると、両チームとも攻守にわたってリスクを冒そうとしない、そんな微温湯的な試合が多すぎる。
 結構、攻撃についても触れているような気がしますが(笑)
 ようするに普段のJリーグの段階から、攻守の切り替えを早くし、リスクを冒すこと。
 …と、まるでオシム監督のように言っていますね。
 後藤氏ってそこまで攻撃サッカー信者ではなかったように思うのですが、これもオシム監督からの影響なのでしょうか?(笑)



 まぁでも確かに今回の五輪代表は運動量はあったけれど、切り替えの速さはもっとやれたように思うし、リスクを冒すサッカーに関しても不満が残る部分があります。
(これらによって、結局は数的優位を作ることに繋がるんだと私は思います。)
 それを解決していくには、普段から気にかけていくしかないということですね。
 ふむふむ。