EURO2008 攻撃的サッカーで優勝を飾ったスペイン!

 決勝戦はつまらない試合になることが多いのですが、この試合はそうではなかったですね。
 その事実だけでもサッカー界にとって非常に有意義なことだと思うし、サッカーファンの私としても嬉しく思います。




 そのような試合を実現させたのは、なんといってもスペインの非常に面白く攻撃的なパスサッカーでしょう。
 オシム監督もそのスペインが優勝したことを、喜んでるんじゃないかな(笑)






 スペインはビジャの不在が心配されましたが、その分中盤の選手達が激しく動き回るサッカーを展開。
 1トップのフェルナンド・トレースは大変だったでしょうけど、よく耐えていましたね。


 一方のドイツはまずは守備から入っていきました。
 しかし、そこからのカウンターはなかなか迫力がありましたね。
 ドイツ人の体格の大きさを利用した、強引な形ではありましたけど。




 攻めるスペイン、守るドイツ。
 戦前から予想されていた展開でした。
 

 どちらかというとスペインが攻めあぐねているかな?と思っていたのですが前半14分に、それまで前線で頑張っていたフェルナンド・トレースがスルーパスから抜け出しゴール。
 相手DFとGKのわずかなスペースをモノにした、素晴らしいゴールでした。





 前半はその後も均衡状態でしたが、後半からは得点を奪わなければ優勝がないドイツも攻撃に転じます。
 また、1点を先に奪ったスペインも攻撃を手を緩めません。


 これにより、非常に白熱した試合になりました。


 しかし、ドイツは守備に転ずると攻撃にもう一歩厚みの出ない状況で、逆に攻撃に転ずると守備が疎かになってしまいました。
 それでも優勝へのモチベーションは選手1人1人が高かったため、非常に集中した良い試合にはなっていましたが。




 けれど、攻撃的でありながら守備も安定していたスペインに比べると、ドイツははっきりいってチームとして劣っていたと思います。
 そのまま1-0で試合終了。
 見事、スペインの優勝となりました。




 スペインの優勝は文句なし。
 オランダのような爆発力はありませんでしたが、コンスタントに安定したパフォーマンスを出せる素晴らしいチームだったと思います。


 テクニカルで運動量豊富な中盤の選手達、プジョルを中心とした守備ライン、頑張っていたFW陣。
 それらが上手く融合して、とても面白いサッカーになっていました。






 このような攻撃的パスサッカーを展開したチームが優勝したことは、サッカー界にとって大きいことだと思います。
 また、中盤に特徴のある日本にとってもこのようなチームがEUROという世界でも大きな大会で結果を残せたことは、大きな励みになるのではないでしょうか。


 EUROを締めくくる素晴らしいゲームを、素晴らしいチームが勝利で決めてくれました。