なぜパサーチームになったのか?

 少し時間が空きましたが、キリン杯パラグアイ戦のスタメンを振り返ってみたいと思います。





 まず、憲剛と阿部。
 憲剛は単純に初めから長谷部と憲剛、2人ともスタメンで見てみたかったのではないかと思います。
 阿部に関してはコートジボワール戦での駒野の出来がイマイチだったから、他の選手を試してみたのでしょう。
 井川もテストしていたようだけど、攻撃面を考えればやはり阿部の方がいいはず。
 実際、ビルドアップの面ではまずまずだったと思います。


 しかし、ここには内田もいるはずなので、無理にテストする必要性があったのかな?と思います。
 駒野を休ませたかったのかもしれませんけどね。
 ただし、内田は前方のスペースを空けて欲しいタイプの選手。
 俊輔とは相性が良くないような気がしますが…。


 


 これに守備陣を加えうしろ6枚は決定。あとは前4枚。
 俊輔は決まり。遠藤もこれまでチームの軸だったわけで、なるべく使いたい選手なのでしょう。


 しかし、その遠藤はあまり目立ちませんでしたね。
 オシム監督の頃は“遠藤のチーム”でそこに俊輔のような武器が入ってくる感じでしたが、逆に岡田監督のチームは“俊輔のチーム”になりそうな気がします。
 どちらが良いかはわかりませんけどね。


 遠藤と俊輔を並べることで、中盤から飛び出す選手がいなくなったためトップ下の山瀬を。
 1トップになるので、FWには巻を起用…といった感じでしょうか。



 



 しかし、こうなってくると逆に気になるのが、コートジボワール戦で見せたドリブラーチームの意味。
 特に大久保と玉田の2トップはクロスが得意な俊輔にはあわないように思うのですが、どのような意図でテストしたんでしょうねぇ…。
(もしかして、俊輔のクロスに合わせるために田代じゃなく矢野だったんでしょうか?)