巻、青木良太、馬場が今週中にも復帰予定


クゼ監督
「来週には巻と青木良太が戻る。」

 また、馬場のブログによると…。


自分は、左足首を捻挫してしまい今では大分よくなりましたけどね!来週からチームに合流しますんで☆
 とのこと。
 

 



 私は何度もいっていますが、1トップなら巻がいいだろうと考えています。
 日本代表レベルでも1トップなら巻か高原しかいないと思っていますし(田代や矢野もこれから伸びてくる可能性はあるけど)、レイナウドも本来は1トップで活きる選手ではないと思っています。










 1トップでFWに必要なのは前線で体を張れることと、2列目を上手く活かせるプレーでしょう。
 「1トップに必要なのはキープ力と決定力というのが定石」という話しをよく耳にするようになりましたけど、本当にそうでしょうか?



 1トップというのは本来FWに得点を求めるためのシステムではなく、中盤を厚くして中盤の攻撃参加とサイド攻撃を有効に活用するためのシステムだと思っています。
 よく「1トップがキープして中盤の押し上げを待って…」なんて話しを聞きますけど、中盤さえ早く切り替えて押し上げることができれば、長時間キープするような必要性もないんじゃないかと。
 特に近代のコンパクトなサッカーにおいては、1トップのキープ力より中盤の切り替えの方が重要になってくるはずです。


 それに相手CB2人に挟まれてキープできるような選手は日本中探してもなかなかいないと思いますし(外国人選手も含め)、海外のサッカーを見てもキープしてタメを作るのはセンターよりサイドに任せることが多くなっているように思います。
 オシム監督が巻を1トップにしてマリオ・ハースをウイングに置き、そこでタメを作ろうとしていたのも、現在サッカーの主流に沿った狙いだったんだと思います。





 巻は2列目を活かすプレーが非常に得意で、スペースを作る動きもオシム監督に徹底的に指導されましたし、ハースという素晴らしいお手本もいました。
 ポストプレーも得意な上、サイドからのクロスへの反応も極めて優秀です。







 逆にトルコキャンプ中にテストされた、青木の1トップはこのまま使われるのなら非常に心配でした。
 青木は前を向いてなんぼの選手。
 体が強いからポスト役も出来なくはないでしょうけど、後ろを向いてしまってのプレーでは青木の良さのほとんどが失われてしまいます(無理やりポストをさせられて失敗した例は、平山とか中山悟志とか田原とかたくさんいます)。
 だから左ウイングというのは素晴らしい選択だったと思います。





 一方でレイナウドは使いどころに悩んでしまいますね。
 ちばぎんカップでの戦術のままなら、1トップしかあわないような気がしますが…。
 巻のように体こそ張れませんしヘディングも苦手な選手ですけど、周りを活かすプレーは出来ていましたし、右足でのクロスはかなりいいものを持っていることがわかりました(しかし左足だと相変わらずグラウンダーばっかり)。


 どちらにしてもチャンスメーカーは他にいませんしどこかでレイナウドを使いたいのですが、中盤は連動してのプレスがうまくいっていたので、ここにそのままレイナウドを入れるとせっかくのプレッシングが機能しなくなる可能性もあるのではないでしょうか。
 クゼ監督が試合後に「コンセプトとシステムとあとはどうオーガナイズしていくか」と言ったのは、もしかしたらその辺りなのでしょうか。
 しかし、プレッシングがクゼ監督のコンセプトなのであれば、それを捨ててしまっていいのかどうか…。


 巻を入れて上手くレイナウドの分のプレッシングのフォローをさせるというのが理想なのかもしれませんが、こればっかりはあわせてみないとわからないんじゃないかと思います。






 あっ…でも1トップのままなら、もっと悩むのは新居でしたね(笑)
 2トップのセカンドストライカーしか出来ない選手ですから…。
 どちらにしたって、コンバートするしかないのかな…。アマル監督はストライカーとして勝負させたかったようですけど。
 













 最後に青木良太に関して。
 松本憲はスピードはさすがなものでしたが、守備はまだトップでは使えないレベルだったと思います。
 となると、青木良太がここに入ってくるんでしょうか。


 私が市原に期待していたのも、そのスピードと攻撃力に関してでした。
 守備ももちろん重要ですが、サイドバックというのはセンターバック以上に相手と併走することが多くなるポジションです。
 だから出来るだけスピードのある選手をサイドバックとして育てたいところだと思うのですが…。



 そのあたりの「サイドバックに求めるもの」が非常によくわかるのがUGさんのこちらのエントリ
 欧州の各リーグに求められるSBの素質が書かれているのですが、上位に来るのはやはりどこのリーグもスピードと持久力です。






 そういった点では松本の起用は興味深かったのですが、少なくともちばぎんカップではもう一歩。
 個人的には市原も少し見てみたかったのですが、会見で名前を出したと言うことは本命は青木良太なのかもしれませんね…。
 スピードは期待できない青木ですけど、上手くスピード系の選手にも対応できるのであれば、守備は今以上に安定するのかもしれませんが。











 そういえば第3の外国人が見付からないのであれば、このポジションに朴もあり…なのかな?
 と思ったけど、もうジェフリザで登録は済ませてるんですね。
 しかし、ジェフリザにはユース出身がどっさりと入りましたな。