千葉に見切り…佐藤が京都移籍決断


千葉の主将を務めるMF佐藤勇人(25)が京都に移籍する可能性が高くなった。27日、京都が千葉へ完全移籍の正式オファーを送付。佐藤は来季の方向性が見えない千葉に不安を抱いており、下部組織からプレーしてきたクラブを去る決断を下すことになりそうだ。
 クラブ側と交渉の席でどんな話しをしたかはわかりませんけど、私はあの勇人がこうも簡単にクラブを見切るなんてことないと思っています。
 「生涯ジェフ発言」、「ユースへの思い入れ」、「キャプテンとしての責任」(「来年キャプテンをやるかどうかはわからない」と残留前提で勇人が話しているところもある)…。
 これらを加味すれば、真っ先に勇人が見切るなんてことはないでしょう。









 ということで、私はまたスポニチ+カンテーラの策略だと思っています。
 カンテーラの契約選手は村井、茶野、寿人、林、要田のジェフ移籍組と勇人、山岸の2人。
 勇人と山岸はご存知の通り、今オフにオファーがあったと騒がれている選手です。
 



 山岸のカンテーラ所属に気づいた今年の10月上旬頃、私は「今オフ気をつけなければいけないのは水野ではなく山岸!なぜならあのカンテーラに所属してしまったから」と半分冗談で 言っていたのですが、その予測が見事にクリーンヒットしてしまいました。
 そのときは勇人が残ってくれればカンテーラの嫌な流れも変わるかな…なんて思っていたんですけどね。やっぱりカンテーラとは手を切ってほしいです。
 友人だかなんだか知らないけども。










 祖母井さんは「選手が変な人と付き合いだしたら切るよ」といっていましたけど、まさにそんな感じなんじゃないでしょうか。
 代理人(とうか代理店)は選手と契約することで利益を得ているんだから、ある選手を介して他の選手と契約できれば、と考えているのでしょう。


 しかも、代理人は選手を移籍をさせれば移籍金の数%が懐に入るのだから、どんどん移籍させたい。
 加えて、今回のように「移籍の話しがあったよー」と騒げば、移籍市場での選手の名前が売れる上、移籍するつもりがなくてもクラブとの交渉が優位にできる。
 ようするに年俸も上げやすくなるわけです。
 そして、選手の年俸が上がれば移籍金も高まる…と。


 チームにとって代理人は、まさにウイルスのような存在ですね。









 フロント(GM)対代理人の関係は、今後よりいっそう深まるのではないでしょうか。
 Jリーグも10数年たって、代理人という仕事がよりはっきりとしてきました。
 Jリーグの移籍市場がここ数年で活性化したのも、クラブの階層化がはっきりしてきたこともあるんでしょうが、代理人と契約する選手が増えたのもその一端ではないでしょうか。
 選手からすれば交渉という煩わしい仕事が減る上、海外移籍という夢への第一歩として代理人と契約をしたいのでしょうが(少なくとも代理人はそういって擦り寄ってくるでしょう)、代理人からすれば移籍金の大小で移籍を決めるため、海外移籍より国内移籍が増えているのではないかと。


 ある代理人はテレビ番組でこう言っていたことがあります。「お金こそが選手の評価基準だ。だからそれで決める」と。
 それはある意味で真理なんだろうけど、でもサッカーってそれだけではないでしょ。







 騒いで話しを大きくしたい代理人と、静かに交渉を進めたいフロント…。
 そんな中で我々の出来ることといえば、あまり多くはないと思います。
 どうしてもオフにこういった話しは出ますから、スタジアムでどうこうというわけにもいきませんしね…。
 基本的には、あまり騒がず冷静に経緯を見届けることくらいではないでしょうか。




 しっかり者の巻や水本は、まだ代理人をつけていないようなので安心ですが、誰かと代理人契約をしたという話しがあったら、本格的に気をつけなければいけないでしょうね。