ジェフ新監督にセパハンのボナチッチ監督が有力


千葉が来季の新監督候補として、クラブW杯に出場したセパハン(イラン)のルカ・ボナチッチ監督(52)=クロアチア=を最有力候補に挙げていることが18日、明らかになった。
 ほう、そう来たか。
 報知、日刊と二紙に報じられているので、飛ばし記事ではないのは確かでしょう。
 ボナチッチ監督は84年ロサンゼルス五輪でユーゴスラビア代表選手として銅メダルを獲得。
 その時のコーチがイビチャ・オシム監督だったそうで。
 

 コーチとしてはクロアチア人ということでクロアチアクラブでの経験が多く、NKバルテクでクロアチアリーグ優勝。
 06年にセパハン監督を務め、今年のACL、CWCでの躍進は日本でも頻繁に取り上げられました。








 経歴を見る限りは、悪くない監督だと思います。
 しかし、本当に今のジェフに欧州路線を継続できるのかどうか。
 先に決めるべきは方向性であって、それに沿った監督選びこそが重要だと思うのです。
 
 
 今年もアマル監督が指揮をとり、ピッチ上でのサッカーを見ればオシムサッカーの継続方向であると見えたと思うのですが、そのフォローを強化部が出来ていたかというと、出来ていなかったんじゃないかと思います。
 ジョレ獲得に当っては祖母井さんのサポートが大きかったようだし、レイナウドは典型的なブラジル人プレーヤーだったと思います。
 そのあたりの補強の失敗が、結果にも大きく響いてしまいました。


 そう考えると、もし欧州路線を継続するのであれば、次期監督にはある程度チームの方向性もオーガナイズできるよう監督がいいのではないかと思います。
 それが出来ないのであれば、無理に欧州路線にこだわらないほうが良いんじゃないかとも。







 今のジェフのスタッフって、なんだかんだでここ1年でかなり補強されているんですよね(たぶん祖母井さんの穴を埋めるべくということなんでしょう)。
 前札幌強化部長の城福敬さんがU-18の監督、霜田コーチはFC東京で強化部の経験があるわけだし、新にホームタウン事業統括本部長に就任した小林さんは元水戸ちゃんの社長。
 そして、国内の若手スカウトとして素晴らしい実績のある昼田さん。


 そう考えていくと、少なくとも国内の顔は広いんじゃないかと思います。
 欧州路線を継続するには、心配はあるけれど。


 だから、背伸びをせずに冷静に考えていくべきじゃないでしょうか。
 私は、欧州路線よりもある意味で若手育成と攻撃的なパスサッカーの継続の方が、重要だと思うのですが…。
 セパハンはパスサッカーはともかく攻撃的かというと…。
 いやいやしかし、あれはイランのサッカーであって監督のサッカーではなかったような気もするし。








 もっとも今欧州路線を断念したら、選手も出て行ってしまいそうだし、サポーターからも批判を受けそうですが…。
 そういう意味では無理矢理継続するのも冷静に考えた結果なのかも…(笑)


 なんだかなぁ。