札幌三上強化部長「最終ラインを日本人で」

 この時期はネタが少ない時は非常に少ないので、他チームの情報からも取り上げていきます。
(それよりもウチの監督人事はどうしたんだ…。)


札幌のセンターバックの補強は急務だった。J1昇格の原動力となった今季43試合出場のDFブルーノ・クアドロスを解雇。三上強化部長は「最終ラインを日本人で組んで、組織だったDFの向上を目指さなければならない」と和製4バックにこだわり、若い即戦力センターバックを探していた。
 これはその通りだなと、今シーズンを通して痛感いたしました。
 ジョレやストヤノフなんかを見ていても個の能力は確かにあるんだけど、「組織立った守備」となると日本人選手オンリーでラインを組んだときの方が明らかに優れているんですよね。








 例えば今ACLを戦っている浦和なんかを見ても、そうなんじゃないかと。


 生で観てないからわかりませんけど、セパハン戦でも一度ネネだけラインを上げるのが遅れたことがありました。
 しかも、かなりのギャップがありました。
 それでも何とか間に合ってオフサイドにしたので、例の痛い日テレの実況は「さすがネネ!」なんてことを言っていましたが…(笑)





 オフサイドとラップをかけるタイミング、DFラインの上げ下げ、マークの受け渡し…。
 言葉の問題もあるんでしょうけど、そんな単純なものでもないと思います。
 このあたりの日本人特有の協調性というか戦術理解度的なものは、もっと評価されてもいいはずだと思います。




 そういえば、私はテニスをやるんですが「なぜ日本人選手はダブルスだけ成功するのか?」というのは、雑誌などでもたびたび議論の対象になっています。
 それに近いものがあるんじゃないでしょうか。










 例えば、今の浦和のような守備ならネネでも間違ってはいないのかもしれません。
 ボランチがDFラインの前で一生懸命頑張って、ラインは下げ気味で、DFラインに関しては個の能力で来たボールを跳ね返す…。


 でも、それではミランは止められませんでした。
 しかもミランも、あの試合での攻撃に関してはちょっといただけないところがあったりしたわけで…。


 逆に言えば、もしかしたらもっと日本人らしい組織立った守備が出来ていれば、もう少しミラン相手にもやれたのかもしれません。
 もちろん、個の部分も残しつつやっていかなければいけないでしょうけど。












 だから、ブルーノ・クアドロスを解雇したのが成功かどうかはわかりません(笑)
 まずはどういったサッカーを目差すのか。それによってどんな守備をするのかが重要だと思いますし。
 札幌はニトリのサポートが決まったとはいえ、お金の問題もあると思いますしね。


 でも、吉弘もいい選手ですからね。
 オランダワールドユースのときは、かなり期待していました。
 ただ、怪我がね…。