ペトロビッチ監督「監督として私に原因がある」
傍から見れば戦術への疑問は明白なのに、選手からの信頼は極めて厚く、J2に降格しても続投しそうな監督。
傍から見れば戦術は理論的なのに、一部選手からクレームを受けサポからも批判を受けて、J1に残留したのに解任された監督。
戦力的にはほぼ同等。方向性も近いものがあるだけに、なんだか考え深いですね…。
こういった場面ではっきりと自分の責任を認めてしまうから、選手からの評価だけは高いのかもしれませんが…。
でも、「何人かの選手に固執しすぎていた。起用を変えていればよかった」というペトロビッチ監督のコメントは、極めて正しい分析ではないかと。
例えばDFラインに森崎和や戸田といったテクニカルなDFを入れた上、1ボランチなのにも関わらず、DFラインは低く設定しているとかはどうにも最後まで私にはわからなかったのですが…。
決して森崎和や戸田が悪いとは言っていないのですが、DFラインを低く設定すればそれだけ肉弾戦は増えるはずで。
それならば、フィジカルの強い選手を起用すべきでしょう。
だから、ストヤノフの広島加入もよくわからなかったのですが…。
まぁ、それに関しては強化部の方に問題があるのかもしれませんけど。
足元の上手いDFを使ってビルドアップをさせたいというのはわかりますけど、現実を見るとどうなのか。
イビチャ監督は下手でもフィジカルの強い選手を上手くしようとしました。
けど、ペトロビッチ監督はコメントや選手起用法を見る限り、どうも逆を狙っていたようです。
でも、それってすごく難しいですよね。
それだけでもないんでしょうけどね。
今回の発言は入れ替え戦第2戦で、ウェズレイを起用したことなのではないかと思います。
ウェズレイもまた、功罪のある選手であるということなんでしょう。
でも、あの戦力でそこまで行ってしまった時点で、既に何らかの問題が発生していたのではないかと思うのですが…。