オフシーズン直前ニュース

 オフシーズン直前にいろいろとニュースが飛び込んできました。
 

FIA風洞の使用を制限
 一番大きなニュースはこれでしょう。他にもニュースがあって、あまり騒がれていないようですが。
 ニュースを聞いたときは「風洞の使用制限?それだけじゃあまり意味ないだろう」と思っていたのですが、なんと空洞施設の規模も制限。
 「それなら各チーム、最新のCFD(計算流体力学…空力をPCでシュミレートするもの)にお金を使うんじゃ?」と思ったら、なんとCFDも制限。
 これはすごい。
 ようするに、二段、三段体制でマシン開発を制限してきたことになります。


 どうせなら、テストの方ももっと規制すればいいのに。
 マシン開発はフライデーテストと年頭テストのみにするとか(笑)


 メモがてら、コピペ。


・チームは1機のみの風洞を使用する。
流動性テストは大気圧の元で行う。
・最大テストセクションは風速50m/秒とする。
風洞の最大スケールは60%とする。
・1回の運転につき1機のみでテストを行う。
・最大使用回数は、週5日、1日8時間、8時間で15回の運転とする。それ以外は適用除外とする。
・空力テストは、縮小スケールの風洞またはFIA許可したテストトラックまたはフルスケールの風洞のみで行う。
 フルサイズ風洞のテストはF1テスト協定に従うこととする。
・フルスケールによる特定の空力テストは1年に5日までに削減する。
・この制限は、風洞テストからCFD(計算流体力学)へ資金が転換することを阻止するために課せられる。
・CFD開発に携わる人々は許可された人数に制限される。
・CFDコンピューターシステムはハードウェアパフォーマンスを制限するために明確化されるが、その普及はハードウェアやソフトウェア開発のために年々許可される。
 フルスケールの空洞作っていたチームは本格的に涙目ですね(笑)
 いや、フルスケール作ってたとこだけじゃないか。60%がないところはまた作り直さなきゃいけないでしょうし。
 自動車開発に転用できればいいけど、元取れるわけないでしょうしねぇ…。



 でも、他の会社に外注する場合とかはどうなるんでしょ。
 それ次第では、全く意味のないものになるのでは。
・ホンダ、スーパーアグリ撤退も
 資金難に苦しみ、人員削減のニュースも出ていたスーパーアグリ
 その予算の半分以上をホンダがまかなっているそうなのですが、それに対しホンダ本社が検討に入るとのこと。


 ロス・ブラウンが加入して、ホンダ一本に絞りたいという気持ちもあるんでしょうか。
 ああいった有名スタッフが入るということは、そういうことなんですよね。
 スポンサーやメーカーにも影響を与えることになります。
 ようするに、会社のお偉いさん方はそういったネームバリューがお好きってことなんでしょう。
 コースの上ではまだどうなるかわからないのに…。

 
 佐藤琢磨の(一時的でも)活躍であんなに世界が盛り上がったというのに、それでも日本のスポンサーがつかないんで「日本はほんとに終ったな」と思ったのですが、ホンダもですが…。
 もう諦めて「F1は海外のスポーツ」と見るほうがいいんですかね。「国際的なスポーツに日本人が挑戦する」という見方ではなく…。
アロンソルノー移籍が決定
 まぁ、これに関しては特に。
 元鞘に戻っただけですから、そのまんまでつまらないなぁという印象です(笑)


 それよりピケjr.が、ルノーのセカンドドライバーとしてデビューすることの方が気になります。
 ネルソン・ピケの息子ということで、ケケの息子ニコ・ロズベルクといつも比べられ苦労してきたピケjr.ですが、今度の相手はあのアロンソですからね。
 しかも、大事なF1デビューイヤーだというのに。
 ちょっとかわいそうです。



 それにしても、アロンソは1年でフェラーリに移籍するために、交渉で苦労していたようなんですけど、1年でフェラーリのシートが空くという根拠がどこにあるんでしょうか…。