ブラッターFIFA会長「ブラジル人の帰化はもう終わりに」

 非常に難しい話ですよね。
 確かにブラッター会長の言い分もわからなくはないと思います。
 記事のタイトルが「ブラジル人の帰化はもう終わりに」となっているから過剰に「ブラジル人ばっかじゃないだろ」って騒がれているけど、きちんと内容を読めばわかるように帰化した選手全般について言っているんですよね。
 確かに、例としてブラジル人についてあげてはいますが。



 これが例えばマラソンならどうなんでしょう。
 私はあまりマラソンに詳しくはないけど、中東のオイルマネーで潤っている国は積極的にアフリカのケニアやエチオピアなどの国から選手を帰化させているんだとか。
(しかも私がだいぶ前に視聴したマラソンの特集番組では、気化した国の言葉すら知らなかった帰化選手もいたと記憶しています。)


 そうなると、中東の国なのにアフリカ人が走って五輪なんかでメダルを獲得する…なんて違和感のあることが起こってしまいます。







 個人競技のマラソンだから違和感を感じて、団体競技なら感じない?
 それも変な話ですよね。
 極端に言えば11人帰化させることも可能かもしれませんからね。レギュレーション上は。


 逆に言えば、サッカーだけの問題でもないといえるということでしょう。






 もちろん、だからといって帰化選手を非難するとか、帰化選手を全面的に否定するとか、そういったつもりもないんですけどね。
 例えばトゥーリオなんかは、大真面目にタナカユウジ君になると思ってましたしね(笑)
 まだ、帰化の噂もなかった渋幕高校時代の話しですけど。







 しかし、こうやって問題定義をするだけで、多くのサッカー関係者が考えようとする。
 それだけでも、一歩前進なんじゃないでしょうか。


 実際に規制をかけるとか言う話しになったら、難しいと思いますよ。
 それはブラッター会長だって、理解した上で話したのでしょう。