中嶋一貴がブラジルGPでデビュー決定
アレクサンダー・ブルツが引退し、予想通り中嶋一貴が出場することが決まりました。
まず、ブルツについて。
名門ベネトンでF1デビューし、デビューイヤーに表彰台を獲得。
上々の評価を得ていたブルツだったのだけれど、その後のベネトンはなかなか早いマシンを作れず目立った結果を出すことが出来ませんでした。
2001年にルノーがベネトンを買収すると共に、フラビオの息のかかったドライバーに押し出される形でチームを離脱。
マクラーレンのテストドライバーを務めながら、レギュラーシートを探すことになります。
そのマクラーレンでも開発能力が評価され、個人スポンサーがついていることもあり、下位チームには声をかけられるものの、なかなか上位チームのレギュラーシートの話しはなかったようです。
昨年、BMWと喧嘩別れをし金銭的に厳しくなったウィリアムズからオファーがあり、ようやくレギュラーシートに復活。
しかし、この間6年。いくらテストドライバーを務めていたとはいえ、ブランクもあるし、年齢的にもピークは過ぎてしまったのではないかと思います。
同じようにマクラーレンのテストドライバーで実力を示し、再度評価の上がったオリビエ・パニスのような例もありますが、ブルツの場合はチャンスがあったのなら、もっと早く下位チームでもレースに復帰したほうがよかったのではないかとも思います。
ベネトンである程度結果を出してしまったから、「もうレースでアピールする必要ないんだ」と思ったのかもしれませんけど…。
好きなドライバーの1人だっただけに、残念です。
ドライバーの人生ってのは難しいですよね。
一方、中嶋一貴に関して。
こちらは当然トヨタのバックアップがあったからこそでしょう。
トヨタとしてはここでF1を経験させておいて、来年ビックネームが獲得できないのであれば、中嶋を起用することになるんでしょうね。
アロンソの決断次第では、もしかしたらお金で大物ドライバーが獲得できるかもしれないと考えているようですし、アロンソ自身を狙うなんて話しも出ています。
それにしてもこのまま中嶋がレギュラードライバーにつくと、GP2での優勝なしでF1デビューとなってしまいます。
これもなかなか情けない話し。
遅咲きの佐藤琢磨ですら、1年待って佐藤琢磨が見事に期待に応えた形でイギリスF3でチャンピオンを獲ってから、F1デビューとなったのに。
中嶋本人ももう1年GP2でやりたいと言っていましたけど…。
まぁでも、それは山本左近も同じか。
数年前までは中嶋より先に平手晃平がくると思ってたんですけど、わからないものですね。
それにしても、アロンソがもめているだけに、なかなか今年のストーブリーグは始まらないですね。
それに焦れて退団を表明するベテラン勢(ラルフとブルツ)といった感じでしょうか。
このままだと、ウインターテストにも影響が出るんじゃないでしょうか?