西部謙司氏「日本は決定力不足かもしれないがチャンス不足ではない」


日本は決定力不足かもしれないが、チャンス不足ではない。パスをつなぐ力もある。チャンスをゴールに変えてくれるストライカーがいれば、もっと流れの中からの得点も増えるだろうが、ストライカー不足は日本だけの課題ではない。
 見方にもよるんだと思いますけど、面白い言い方ですね。
 私は決定的で確実なチャンスは作れていないと思います。だから得点が奪えない。
 西部さんはチャンスは作れているけど、いいFWがいないから得点が奪えていないと言っています。
 そして、いいFWは世界的に見てもなかなか存在しないと言っている。



 どこを基準に見るかですね(笑)
 エゴイスティックな選手よりも組織戦術をとり、フィジカル能力も高くない日本人では世界レベルのFWはなかなか出てこない。それは仕方ないことだと思います
 そして、それは他の国々も同じことだと思っています。オシム監督も「決定力不足はどこでも一緒」と、よく言っていましね。


 それを前提に私は考えているから、「もっと確実なチャンスが必要だ」と思うわけです。




そこでカギを握るのは、セットプレーと守備力である。


キッカーに中村俊輔と遠藤、ゴール前に中澤、闘莉王を送り込める日本のFK、CKは得点源になりうる。もちろん中村俊、遠藤の直接もある。

 日本のセットプレーは、世界でも武器になる。
 これはかなり前から言われていたことですね。



 ただ、相手に引かれてしまうとチャンスすら作れず、そのセットプレーの機会すら出来ていない印象があるのですが、どうでしょうか。


セットプレーからの失点さえしなければ、スイスのようなグループリーグのライバルになる相手に対して、もう少し安定感のある勝ち方ができるようになるのではないか。
 「セットプレーからの失点」については、ジェフの頃からあったことですよね…。
 実は、オシム監督の唯一の弱点なのではないかと思っているのですが(笑)



 あれだけ攻撃時のセットプレーは上手くいっているのだから、セットプレーの守備に関してもきちんと整理すればもっとよくなると思うのですが…。
 今の時点ではちょっとミスが多すぎると言わざるをえないと思います。
 これに関しては、大きな課題の1つですね。