今季終盤戦に向けた3連戦 初戦は岐阜戦

 10月15日に行われる天皇杯準々決勝の組み合わせが、先日発表になりました。
 他クラブが即座に組合せをアップする中、ジェフはのんびりと一日遅れでリリース
 準々決勝では、J1のC大阪と対決することになりました。
 決勝までのトーナメント表と日程はJFA公式サイトで。


 準々決勝ではジェフ対C大阪と同じ山で、北九州対山形というJ2対決が行われます。
 そのため、この試合に勝つことができれば次はJ2との対戦が決まっていることになるわけで、決勝進出に向けて大きな一歩ということになります。
 またC大阪もJ1で現在16位とJ2降格圏内。
 大熊監督への監督交代による影響も非常に気になるところではありますが、それによって状況が好転したとしても、基本的にはリーグ最優先なことに間違いないでしょう。



 ただし、一方のジェフも現在J2で10位。
 まだまだJ2も中盤チームは混戦となっているわけですが、逆に言うと10月15日までにプレーオフ進出において余裕をもって戦える状況にはならないでしょう。
 天皇杯においても勝ち進んできたとはいえ、これまでの2試合も120分間多々対抜いての勝利であって、今後も決して楽な試合になるとは思えません。


 しかも、今回は日程がさらに厳しい。
 10月11日に厚別で札幌戦を行い、15日に大阪のキンチョウスタジアム天皇杯準決勝を戦って、19日にフクアリに戻って大分戦という日程になります。
 特に札幌から大阪への移動が大変だと思います。
 これまでも天皇杯ではターンオーバーをしてきた関塚監督ですが、キムや大岩を使ったり、長崎戦ではケンペスを120分使って翌戦の北九州戦ではベンチ外となっていました。
 怪我人などの関係もありますが、今回はさらに賢く戦う必要性も出てくるかもしれませんね。



 さて、連戦といえば、今週末からJ2は連戦ということになります。
 ジェフは20日にホームで岐阜戦、23日にアウェイで愛媛戦、28日にホームで東京V戦ということになります。
 今回も日程は厳しいですが、J2は同条件。
 愛媛移動は大変ですが、ホームが2試合あるのは助かるかもしれませんね。


 加えて、対戦相手を見てみると、岐阜は13位、愛媛が17位、東京Vは20位と結果面で苦しんでいるチームが多い。
 J3降格の可能性が出てきて監督を交代した東京Vは不気味ではありますが、プレーオフを目指すジェフとしてはこの3試合でしっかりと勝点を重ねていくことが重要になってくると思います。



 さて、明日対戦する岐阜。
 前節札幌戦では、現在J2得点ランキング4位タイの14ゴールをあげているナザリトが怪我のため欠場。
 代わりに7月末に徳島から加入したクレイトン・ドミンゲスが、岐阜で初スタメンとなりました。


 名古屋MFレアンドロ・ドミンゲスの弟であるクレイトンは、小柄でテクニカルな選手。
 岐阜戦では新たに試した4-4-1-1のトップ下に入っていましたが、そこから引いて受けてパスを作ったり、タメを作ってスルーパスを狙ったりといった役割をこなしていました。
 なんとなく元ジェフのミシェウを、思い出させるようなプレースタイルでした。


 ナザリトは身長187㎝と長身で身体能力も高い選手ですから、タイプは大きく異なります。
 しかし、ナザリトポストプレーでクレイトンはドリブルキープで中央にポイントを作れるということなのでしょう。
 ナザリトがジェフ戦で復帰できるのかどうかはわかりませんが、この2人が同起用されるかで攻撃のバリエーションは大きく変わってくるように思います。


 
 一方のジェフに関しても、前線の2枚の形がなかなか決まらずにいます。
 週替わりで選手を変えて活躍しているようなケースならまだいいですが、現在のジェフの場合は前線における最適な型が見つからず、苦労している印象をうけます。
 それに加えて今週末の試合でも前線の2枚だけでなく、大きくメンバーが変わる可能性があるようです。
 リーグ戦残り数試合の大事な時期でもチームの型が決まらず、不安定な戦い方のままというのではまずいわけで、早期に1つの型を見つけ出してほしいところではないかと思います。


 またリーグ戦では、ここ2試合で連続3失点となっています。
 流石に偶発的な問題でここまで失点することはまずないでしょうから、戦術的な面では守備の改善が何よりも大事になってくると思います。
 まずは守備に集中するという考えも、必要なのかもしれませんね。



 この3連戦が終われば、今季も残り8試合。
 いよいよシーズンも終盤戦に突入していくわけですが、1試合1試合が非常に重要になってきます。
 シーズン終盤を良い形で迎えるためにも、この3試合を良い状況で勝ち抜くことが必要になってくるのではないかと思います。