長崎とのリベンジマッチ
明日はアウェイ長崎と対戦。
長崎戦と言えば忘れもしない昨年の11月10日。
ジェフを研究してがっつりと対策を取られ、ホームフクアリで0-2で敗れた苦い思い出があります。
当時のジェフと今とではまた違う面が出ていますから、あのジェフ対策をやられたとしても今のジェフにかっちりはまるかと言えばそうではないでしょう。
しかし、あの試合はその後のジェフにも大きな影響を与えましたし、ジェフとしてはリベンジマッチということになるのではないでしょうか。
今季の長崎は、開幕戦群馬に2-0で勝利するも湘南に0-3で大敗。
前節の松本山雅では、0-0の引き分けとなっています。
局面での粘り強い守備は健在なものの、攻守において昨年ほどの連動性は感じず、特に攻撃においては単発になりがちな部分もあるのかなといった印象で。
2年目のジンクスというか、昨年ほどの勢いは落ち着いてしまっているのかなとも思わなくもありません。
昨年は怖いもの知らずの状態だったために、思い切ってサッカーが出来ていた部分もあったのかもしれませんし、このあたりはサッカーの難しさでもあります。
とはいえ、まだ3試合が終わったばかり。
ジェフにも言えることだとは思うのですが、ここから大きく伸びていく可能性も、逆に転げ落ちしてまう可能性も十分にあるのでしょう。
今はどこも新チームが始動してできることとできないことがわかってきた段階であり、ここから先どのような変化を目指すのかを決めるのが大事な時期とも言えるのかもしれません。
現時点で完成度が高すぎるのも、良くないケースもあるでしょうしね。
ジェフも長崎と同じく、ここまでの成績は1勝1敗1分。
前節は東京Vと戦い1-1で引き分けでした。
月曜日にも話しましたが、新しいメンバーになって徐々に連携も深まりつつあるように思います。
特に守備においては町田が相手最終ラインにチェイシングを仕掛けるようになったことで、ボックスで守る選手たちも的を絞りやすくなった部分があるのではないでしょうか。
理想を言えばもっとプレスの位置を高めて、高い位置でボールを奪う回数を増やしたいところかもしれませんが、90分間プレスをかけるのは現実問題として難しいですし、状況次第で追える形で良いのではないかと思います。
あとは局面での寄せやアプローチなど、選手個々の問題になってくる部分が大きいのではないかと思いますし、その点で東京V戦は課題もあったように感じました。
また、前線の守備だけでなく、両SBの中村、竹内、天野らがしっかりと守備をしていることもポイントではないかと思います。
加入前は中村の守備が不安視された部分もありましたが、ジャイールや米倉などを見てきたこともあって、大きな問題は感じないですね(笑)
確かに対人守備が強いわけではないのでしょうが、十分スペースを埋めるポジショニングは出来ていると思いますし、今のところ守備の穴にはなっていないように思います。
前方の山中がしっかり戻って守備をしていることも大きいのでしょうが、それも含めて昨年より守備は改善されているのではないかといった印象です。
現状のメンバーで行くのなら、守備においては大岩がどこまで成長できるかが大事になってくる気もします。
ただし、その分攻撃は上手くいっていない印象もありますね。
昨年は相手のバイタルエリアなどで受ける形、それがダメならポストから落としてサイドチェンジ、左サイドでためて右サイドに大きく展開…という形が基本線だったはずです。
それに比べると、前方でのポジショニングや連携。
ポストを含める高い位置でのタメ。
サイドでのビルドアップ。
そして、SBのスプリントが足りていないのかなとも感じます。
だから、前節では途中交代で谷澤やケンペス。
サイドでのビルドアップが出来ない分、ボランチの兵働からのビルドアップ。
そして、前々節では竹内の右SB起用があったのかなとも。
もちろん、今年はやり方を変える部分も出てくるでしょう。
例えばサイドでのビルドアップなどは中村にはあまり期待できなそうですし、もう少し天野や竹内にも貢献してほしい印象ですが、それも難しいかもしれませんし。
その分、中村にはもっと前でプレーしてほしいところですが。
とはいえ、大枠としてのやりたいサッカーは変わりないはずで。
もっと前方でのタメやピッチ全体でのビルドアップ、機を見た走り込みが必要になってくるのかと思います。
今までのメンバーだと1人でタメが作れるような選手はいないわけで、メンバーを変える必要も出てくるのか…。
しかし、1人では無理でもパスワークで相手を引きつけて大きく展開…といった形などは狙えるはずで、できれば今の守備はある程度持続しつつ、攻撃の形を作っていってほしいところだと思います。
そのためには今のメンバーをベースに戦いたいところで、現メンバーの成長に期待したいところです。
心配なのは、コンディションですね。
前節から続いてのアウェイゲームで、しかも今回は遠方長崎での開催。
前節東京V戦はアウェイとはいえ近場の開催だったのでコンディション問題は起こらないかとも思っていたのですが、中盤の選手を中心に動きが今一つだった印象も受けました。
ベテラン選手が主軸に多いせいか、ここ数年は毎年のようにコンディション調整に苦しんできた印象のあるジェフ。
選手のやりくりも含めて、賢くシーズンを乗り切っていく必要性がありますね。
ともかくリベンジマッチ。
昨年の悔しい思いを少しでも払拭するためにも、良い試合が見たいところですね。