ベッテルの8連勝と若手の成長
先週末アメリカGPが行われ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがシーズン8連勝というF1新記録を成し遂げました。
これはフェラーリ時代のミハエル・シューマッハーを超える記録となるそうです。
ちなみに、シリーズまたぎでの連勝は50年代までさかのぼり、52〜53年にかけてのアルベルト・アスカリによる9連勝というものがあるそうです。
ベッテルは次の最終戦ブラジルでも勝てば、この記録にも並ぶことになります。
連勝というのはミスなく、マシンの信頼性も高くなければ達成できモノで、素晴らしい成績ということになりますね。
予選でこそセクター2、セクター3でチームメイトのマーク・ウェバーに遅れ、ポールポジションは厳しいかと思いましたが逆転…というドラマチックな展開を演じましたが、レースでは相変わらずの独走で。
しかし、それでもレース全体で見れば面白い週末になったのではないでしょうか。
興味深かったのは、ここにきての若手の成長。
ロータスのロメイン・グロージャンは安定した走りを見せて2位表彰台。
新人ドライバーとなるウィリアムズのバルテッリ・ボッタスは予選でも快走を見せ、決勝でも8位フィニッシュで初ポイントを獲得。
それぞれ来シーズンは残留しチームメイトが変わる2人ですから、今年以上に大事なシーズンになるのではないかと思いますが、シーズン終盤の活躍は来季に向けても楽しみですね。
チームを見ても、ザウバーやロータスが好調でメルセデスやフェラーリは下降気味となっています。
これが来季の開発を見据えたものなのかどうかはわかりませんが、結果的にベッテル以下は混戦となり、レースは面白いものになっている印象です。
テキサス州オースティンに作られたサーキット・オブ・ジ・アメリカズは評判の悪いティルケデザインのサーキットですけど、ここ最近のティルケは面白いレイアウトになっている印象で。
テクニカルなエリアも直線もあってパッシングポイントも見られましたから、先週末もバトルの多い内容となりました。
加えて、観客も非常に多く消化試合にも限らず盛り上がっていた印象でした。
やはりその舞台の盛り上がりというのは、見ているファンからしても重要ではないかと思います。
見ていて高揚感も高まるし、そのイベントの価値を高めることにもつながると。
新規サーキットを増やしているF1ですけど、やはりそこも見逃せない部分ですね。